ニートへの第一歩
閲覧ありがとうございます!
最近、ネットゲーム絡みのアニメやラノベが多くありますね!
私もそんな作品に刺激を受けて小説書いてみたいなーっと思って書き始めました!
実はだいぶ前にネトゲにドハマりしまして、その時の経験も合わせて書けたらなと思っています。
更新は遅いかもしれませんが、完結をまずは目標に頑張りたいと思いますので、どうか生暖かい目で見守っていただけると幸いです。
冷房が静かに唸る無機質な部屋に、俺とおっさんは向かい合ってソファーに腰かけていた。
「考え直すつもりはないかね?1年半も頑張ってきたじゃないか。君はまだまだこの会社で活躍できる人間だと私は思うが。」
30分ほど前に、俺は夏のボーナスの明細と引き換えに辞表を部長に出したのだ。大学卒業と同時にこの会社に就職したが、理想と現実の違いに失望し今に至る。
「申し訳ありませんが、もうこの会社で働く気は一切ありません。」
「次の就職先は決まっているのかね?一時の感情で自分の履歴書に汚点を付けることもあるまい。」
「就職先はまだ見つかっていません。あと、お言葉ですがあなたの下で働いたことがもう既に人生の汚点なんです。だから今更履歴書にこだわる理由もありませんので。」
このおっさんは、俺がいままで見てきた中でもトップクラスのクズだ。
セクハラは当たり前。面倒なことは全て他人に押し付け、上司の前でだけへらへらと機嫌を取る。社長の親戚というだけでこの役職に就いているらしい。仕事をしているところなど見たことがない。
部長の顔はすぐに真っ赤になり、怒り狂った表情はもはや傑作だった。
「お前などこの会社に必要ない!とっとと出て行けこのクソガキが!少し優しくしてやっただけで調子に乗りやがって!!」
「この会社に本当に必要のない人間はどっちかその欠損してる頭で考えてみては如何ですか?それでは失礼します。」
まだ何か言っていた様な気がしたが、俺は目も合わせずそそくさとミーティングルームを出た。
自分のデスクにある私物を数分程度でまとめ、今までお世話になった先輩や上司にあいさつをしていると、誰かにいきなり背中をバシッと叩かれ前によろけた。
「ヒカリー!随分部長に言ってやったみたいだなwよくやった!ホント!」
「っだよ、いってーな。最後くらいあれくらい言わないと気が済まなかったんだよ。」
この大柄なみてくれに似合わずベビーフェイスな男は五十嵐 拓真だ。俺と同期でこの会社で一番仲がいいと思う。
「とりあえず、夜インすっからそん時詳しく教えろよなwあ、あと今までお疲れさん!じゃあな!」
と、自分の用事を済ませて足早に立ち去った。
自分の荷物が入った紙袋を持ち、名残惜しむ事もなく俺は1年半過ごした職場を後にした。
荷物の重さなど気にならないくらい、俺の心は弾んでいた。




