表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある夜の物語  作者: 星六
17/56

第三章 ある夜の星の風祭り


暗く長い小路を通って祭りの喧騒の中へ戻る。提灯や街灯の明かりの下でおじさんのくれた石を眺めて見ると、その石は薄い緑に輝いていた。


「なんて綺麗……」


ほうっと、ため息の出る、そんな美しさ。私は石に見とれながらキネムの後について歩いた。


みず屋に着くとキネムに倣って食べ終えたゼリーのコップを台へ置く。

マダムは「ずいぶんとゆっくりとしていたね」と不敵な笑みを見せた。


「何か分かりましたか?」


自信満々の顔のマダムは「私を誰だと思っているの? バッチリさ」と煙草を口にした。


「月光市場に行きな。確かなことは分からないけれど、そこで何かしら見つけると出てるよ」


「月光市場?」


口にしながらキネムを見る。


「月光市場か……。歩いてはいけないな」


「そんなに遠いの?」


「電車に乗らなきゃ。駅で言うと……確か三つ分くらいだ」


マダムがライターで煙草に火をつける。


「遠かろうが近かろうが関係ないだろう。私の占いを無駄にする気なのかい?」


「そうだね。亜子、行ってみよう。マダム、ありがとう」


「マダムさん。ありがとうございます」


お礼を言って頭を下げるとマダムは「ふん」と鼻を鳴らして、細く長く煙草の煙を宙へ吐いた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ