表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コタツと魔王とミカンが繰り広げるTRPG  作者: 鴉野 兄貴
バスタオルとヨッパライが綴るTRPGセッション

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/26

GMな人は小説家を夢見る


 軍隊がその村を訪れたとき、既に住人はもぬけの殻。

「くそ。感づかれたか」指揮官は舌打ち。

手に握るたいまつはヒトの血をすえず、不満げに煙をくすぶらせ、剣は子を守らんと腕を抱えて悲鳴をあげる女の身体を引き裂けず不満げに鞘に収まる。


「でもまぁガキどころか幼女なんて抱けませんぜ」


 ゲラゲラと笑う山賊まがいの傭兵たち。

「油断するな。相手は『子供たち』だぞ。奴らは我々を全滅させることなど訳もない」

とはいえ、数の暴力には敵わないはずだ。隠れても見つけることも容易のはずだ。

もっとも、相手が『子供たち』ならば大分違う。


「深追いはよせ。引き揚げるぞ」


 指揮官は賢明な判断を下す。戦利品を期待していた傭兵たちには受け入れがたい案だが。

「待ってください。旦那。せめて村の戦利品だけでも漁らせてくださいや」「却下する」


村すべてが罠の塊になっているかもしれぬのにそのような命令は下せない。



 などというNPCたちの思惑は現在コタツで眠る魔王たちには関係ない話である。

「ね、ね、だから今凄いの!」ぐだを巻くGM様だが誰も聞いていない。

知らないうちにGM様の脳内だけで設定ができていく。

GM様は『きゃ~』と素敵妄想に囚われ、プレイヤーキャラクター三人を主役にした小説を書きだした。


絶対エタるか、マイナー作品になる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ