マイナーな魔法合戦はプレイヤーの勉強が重要
更新飛び飛びになります。
「スキル判定をする。
『隠密』……成功。『仲間を隠す』……成功。
……『ステルス移動』……成功」
追跡者に対して次々とスキルを行使するヒサシのプレイヤー、神聖皇帝様。
コタツに潜ってみゅにゅ~気味な妹よりは理知的な雰囲気がある。
ただ、スカートを穿き忘れているのはどうかだが。誰も気にしていない。
「敵は魔力探知を用いている模様です」
「なら、さらまんだーに『デコイ』の術を使わせるわ」
「え?」
「え?」
「え?」
一斉に振り返る三人娘に『へ? 私何か変な事いったっけ』な魔王様。
ちなみにこの術、プレイヤーやゲームマスターたちから『何のためにあるのかわからない』とされる地味な初級術である。
その効果は敵の探知術やスキルによる発見先を任意の場所に変更するという非常にニッチで使いどころが限られる術だ。
主にバトルシナリオが多いこのゲームでは顧みられることはあまりなかった。
「え。あ、本当だ。こんなスキルあるんだ」GM様。確認しようよ。
「でかした」「これで逃げられるな」こういう誰も考えていなかった使い方を初心者が素で行うことはまれにある。
「ではヒサシは『ステルス』で『隠密』しながら移動する」
「ミザリィにできることはいまはなさそうだな。姫を守って大人しくしておこう」「『神託』があるではないか」「アレは使いにくい。そもそも実際にアドバイスをくれるのはGM殿だぞ」「むぅ」
現実に宗教者やってる神聖皇帝とオリジナル様では見解が異なる模様。
「あ。そうだ。『範囲沈黙』がある。これって個人に限定してかけれるよね」
ミザリィが覚えた術は本来詠唱を妨害するものだが、『沈黙』と違って個人対象、対象の発生する音を防ぐのみならず外部からの音声も遮断する効果がある。
「『暗闇』を敵の鎧対象に五回かけよう」「私も敵の鎧にかけるわ」
これはひどい。
無抵抗でかかる術により視力と聴力を奪われた敵は右往左往。
「どうしてコレ、レジストないの」「範囲にかける術は外に出れば効果を失いますとは書いているね」「ルールブックにはないが、意にそぐわぬ効果は範囲に入るたびに一度レジスト判定をしてほしいとQ&Aにあるぞ」
「鎧は魔法をレジストしない」「同じく」
おい。二人ともマンチキンプレイヤー入ってきたぞ?!
「なら、私もあなたたち二人の鎧に『融解』でもかけさせようかしら」
「ごめんなさい」「裸二日はまじめに勘弁してください」
目には目を。歯には歯を。
しかし継続的な関係を築くにはお互いの妥協を必要とする。
リアルマン(The Real Man)
戦闘好きなプレイヤー。「突撃バカ」。
Real Manとは英語で「真の漢」のようなニュアンスを持つ言葉であり、いわゆる「マッチョ」と同じような意味。
リアル・ロールプレイヤー(The Real Roleplayer)
自分のプレイヤーキャラクター(PC)の緻密な描写に凝るタイプ。
有利不利関係なく行動するのである意味性質が悪い。
ルーニー(The Loonie)
とにかく笑わせようと、受けを狙う行動ばかりを自分のPCにさせるプレイヤー。
たまに(周囲が)苛々するのに気付かない。
マンチキン(The Munchkin)
自分のPCが有利になるように周囲にワガママをがなりたてる、聞き分けのない子供のようなプレイヤー。『オズの魔法使い』シリーズに登場する小人国およびその住人の名に由来している。
あまりにも有名になってしまい、彼らを題材としたカードゲームやTRPGが存在する。
(Wikipedia日本語版、テーブルトークRPGのプレイスタイルより)




