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第9話 原因

燃は一応今日は学校を休み、正人のところへ行った。

正人はいつもどうり待合室でタバコをふかしていた。

「正人さんまたですか・・・」

「良いじゃねえか、けちけちすんなよ。」

「・・・・・・」

「で、何のようだ?」

「あ、そうだ。実はですね・・・」

燃は昨日の夜帰った後に起こったことを全て正人に話した。

「なるほど・・・・慎之介の奴、また腕を上げたか・・・」

「いや、話の要点はそこじゃないでしょう・・・」

「ん?じゃあ、どこだよ?」

「血のこと!何で兄貴の強さに着目するんですか!?」

「だって、お前が負けるんだろ?やっぱりそれは師として嬉しいものさ。」

燃と慎之介の戦い方はこの医者に習ったのだ。

つまり、燃の戦いの師は正人ということになる。

本当に医者なのだろうか。

「・・・いや、そうじゃなくて・・・」

「ついでに、お前のその毒は肺に衝撃が行くと、血を吐くらしいな。」

「ついでですか・・・」

「ああ、ついでだ。」

「・・・・・」

「それから、お前のその毒に関する資料だ。速くそれもってどっかいけ。俺は寝る。」

「あ・・・はい。ありがとうございます。」

燃はその後きちんとお金を取られ家に帰った。

特にすることも無いので正人からもらった資料を見ることにした。

「うっわ・・・難し・・・」

燃は苦心しなながらも頑張って読んだ。

どれもこれも自分が体験したのと同じ内容だった。

「は〜あ。これといった資料は無かったなあ・・・」

燃はこれからのことを考えた。

自分はこれからどうするのか・・・

ただこの毒を解毒できれば良いのか・・・

燃は自分を殺そうとしたのは何か大きい理由があるんじゃないかと感じていた。

そして何か大きいことが起こるのではと、嫌な予感がしていた。

「あれ?」

燃は今まで忘れていたことをふと思い出した。

小さい頃異次元について興味本位で調べたことがあった。

その内容はこうだ。

(空間について

空間が歪んだとき、大きな風が吹いてまぶしい光が発する。)

何故今まで忘れていたのかとも思ったが、今はそれどころではなかった。

「空間・・・・・・」

燃は部屋の中で1人呟いていた。

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