第43話 最終決戦1
「まだ師匠があれを壊すのにしばらく時間がかかる。その間にミサイルの管理室に向かうぞ!」
慎之介が後ろの二人に話し掛けた。
「おう。」
「はい。」
燃と達也はそれぞれ返事をした。
「なあ、兄貴。」
「何だ?」
「敵の大将って倒す必要があるのか?」
燃はずっと疑問に思っていたことを口に出した。
「と、言うとどういうことだ?」
慎之介は後ろを向きながら答えた。
「つまり、師匠がエネルギーに保管場所を壊して、後は俺たちがミサイルを何とかすればいいんじゃないのか?」
「お前・・・敵の大将が俺たちがそんなことして黙っていると思うか?」
慎之介は呆れたように言った。
「あっ・・・そうか・・・」
燃は残念そうに言った。
「ここだ。」
慎之介は大きな扉の前で止まった。
慎之介は扉を開けた。
その中にはたくさんのモニターがあった。
「達也君。手はずどおり、頼む。」
「頼むって兄貴・・・達也がこんなの分かるのか?」
「当たり前だろう。何のために俺が達也君に説明書を何遍も読ましたと思っている。」
「・・・・・・なるほど」
確かに達也は一ヶ月ほど慎之介の借り部屋に居た。
達也は変な機械の前に座りなにやらカチャカチャやっている。
その後ろで慎之介は助言している。
「なあ・・・兄貴、俺は?」
燃は何も仕事をしていない気がしていた。
「後ろを見ろ。それがお前の使命だ。」
燃が振り返ると、そこにはシンが居た。
「勝手に管理室、使わないでくれるかなあ。」
燃は体全体にエネルギーを送り込んだ。
シンも戦闘体制を取った。