第1話 予感
初めて書いたものなので下手ですが、暇つぶしにでも読んでみてください。
「いや〜、終った終った!」
今日の学校の授業がすべて終ったのだ。
「ん〜。幸せ。」
たとえここで誰かに殺されたとしても怨んだりせずにそのまま成仏してしまいそうな顔をしていた。
「学校の授業が終ったくらいでそんなに喜ぶことか?」
少しが体の大きい少年が先ほどの少年に語りかけた。
「何でだよ!お前、達也・・・まさか嬉しくないとか言うのか・・・?」
「いや、嬉しいには嬉しいけどさ・・・」
達也と呼ばれた少年が困ったように答えた。
「ほらあ!やっぱりな!お前は親友だと思ってたよ!」
「その分だとお前の親友はかなり多いんだな・・・燃。」
「よおし!気分が晴れたところで真っ直ぐ帰ろう!!」
燃と呼ばれた少年が自分達の家のある方向を指で示す。
「はぁ・・・」
達也は大きなため息をついてどんよりとした雲を見上げる。
何かが起こりそうな天気だ。
雨が降っているわけではないのだ。
だが、何か空気が重たい。
どんよりとお世辞にも良いとは言えない天気の中、2人だけで歩いていく少年達がいた。
少し体の大きい少年、達也と普通のどこにでもいる少年(成績は悪い)、燃である。
2人は普通の会話をしながら自分達の家に帰っていた。
「あのさぁ・・・・」
達也が急に立ち止まった。
「達也?どうした?」
「悪い・・・なんか嫌な予感がするからこっちから帰んないか?」
「え〜・・・それは嫌だな・・・こっちの方が近いしなあ・・・」
まるで子供のような言い草である。
「さっきから悪寒がするんだ・・・」
本当に具合が悪そうである。
「う〜ん・・・よしっ、じゃあ別々で帰ろう!」
「!・・・やめとけって!本当に・・・」
「大丈夫、大丈夫!ということで、また明日!」
ビシッと燃が敬礼する。
「お・・・おいっ!」
達也が呼び止めようとしたときには燃はもう走り出してしまっていた。