第一話
大和型戦艦が出るのは二話目ぐらいからでなぜ量産したのかはさらにあとになる予定です。
西大海洋戦争。
列強国が存在する南北に伸びる大陸コラルドから西に見て小大陸アカツキの間ある海の名称である西大海洋を主戦場とした列強国が経験したことのない大遠征と異世界の艦隊との海戦することになる戦争。
私はバルト・レンドル。当時セイリス王立海軍に所属し、戦艦ジャガートの艦長をしていた。
艦隊本部からアカツキ大陸の盟主国家スワハラ皇国と開戦することを聞かされ、乗組員らは私も含めやる気十分、士気も高かった。
作戦会議でまず西大海洋の中心にあるリミール王国カマリン諸島、ここをセイリス王立海軍が制圧し、補給基地とする。拠点の構築の間は潜水艦を使い哨戒艦や他の島々への物質を載せたタンカーを攻撃する。
拠点の構築と艦隊集結が終わり次第スワハラに向かうと聞かされ我々は出港を急いだ。
翌日。
新たに編成された第一遠征艦隊は海兵隊三万を載せた輸送船団を引き連れカマリン諸島に向かった。
一週間ほどの航海で到着。待ち構えていたのはリミール王国海軍とスワハラ海軍救援艦隊。
《全艦隊右砲戦用意》
旗艦から連絡があり、私も右砲戦、取り舵を指示した。
実戦を経験するのは初めてな者たちを多かったが訓練の賜物か、皆冷静に動いてくれた。
《砲撃開始》
「撃てえぇ!!」
戦艦群の一斉射は興奮した。
一方的な攻撃。それもそのはず相手が持つ戦艦の主砲は28センチ。対してこちら最大38センチ、最低でも36,5センチ。
射程もこちらが長く、戦艦は12隻、近づこうとすれば集中砲火となる。
こうして最初の海戦はセイリス王国の勝利となった。
連れてきた海兵隊がカマリン諸島を占領して拠点構築を急いだ。
その間潜水艦を作戦通りスワハラの支配海域に送り出した。
最初の数日は哨戒艦撃沈、タンカー数隻撃沈と報告が相次いだと聞かされていたよ。
しかし、さらに数日後潜水艦からの報告が無くなった。補給のため帰ってくる潜水艦も少なくなって来ていた。
将兵たちはそんな様子を見て日に日に不安になっていくのを私は見ていた。無論私も不安を感じた。
だが艦隊司令官はスワハラは対潜兵器は優れているかもしれないが艦隊戦闘では我々が圧倒的優位である恐れる必要はないと言い、集結し終わった艦隊を出撃させた。
軍人なら命令に従わなければならない。不安を感じながらもスワハラに向けて出撃した。
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