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テュポン  作者: 藤丸くん
1/1

プロローグ

1962年12月8日。


静かな夜だ。

こんな日が永遠と続けばいいのに…。

煙草を吹かしながら夜空を見上げ、そんな事をずっと考えていた。


「お、流れ星だ。」

「どれだ? あ、ほんとだ。アメリカのミサイルだったりしてな笑」

「笑えない冗談だ笑」

「笑ってるじゃないか笑」


戦友のニコライとそんな冗談を言っていた。


「あれ? あの流れ星…こっちに向かってきてないか?」

「おい、それは本当に笑えないぞ。」

「いや、本当だって。 見てみろよ。」


ニコライにそう言われ、もう一度あの流れ星を見てみると、確かにこっちに近づいているようにも見える。


「お、おい、嘘だろ!?」

「おい! 驚いてる場合かよ! 早く隠れろ!」


そんなことはわかっている。

だが、思うように脚が動かない。


「ミハイル! 早くしろ!」


まるで冥界の王の呻き声のような大きな音を立てて近づいてくる。

恐ろしく、そして、美しい。


「ミハイル!!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



2015年6月15日。

アフリカで突如として現れた謎の生命体「テュポン」。その生物は人間を含む、全ての生物を捕食対象としている。国連はこの生物を全人類の生命を脅かす生物として、本格的な駆除を始めた。

2017年には、テュポンはその驚異的な生命力と繁殖力で、ヨーロッパ、中東、南アメリカ大陸に上陸していた。ヨーロッパのほとんどの国家は機能せず、第二次世界恐慌と言われる時代に突入した。それは、文明の発展を大きく遅らせることとなった。その頃になると、各国は対テュポン部隊を設立していた。


テュポンの出現によって世界が混乱すると、それを利用しようとする人間、団体、国家は少なくなかった。

例えば中国。中国は、インドから流れてきたテュポンによって、国家の維持が困難になると、犯罪組織が強い力を持つようになった。犯罪組織は、臨時政府を設置し、テュポンを兵器化し、全世界を支配しようと考えた。

国際情勢から日本政府は、自衛隊を解体し、日本国防軍を設立した。

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