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全ての終わりで。
私はあなたにとってどんな存在ですか?
そもそもあなたの記憶の中に私はいるのですか?
知りたいけれど、もう手段がない。
打つ手がない。
どうしようもないことなのだ。
何をどう足掻いても変えられない事実。
過去が変えられないのと同じで、完全に不可能な事。
諦めていると言われたら反論出来ない。
それでももう無理なのだ。
私は何も成し遂げられなかった。
だけどあなたの記憶の片隅にでも居られたら。
もうそれだけでいい。
それだけで満足だ。
他には何も望まない。だから......。