表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
某大手ダンジョンをクビになったので、実家のダンジョンを継ぎました。  作者: 雉子鳥幸太郎
某大手のオネイロス編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

149/214

某大手のオネイロス編 ④ ステータス

 やれやれと、ため息をつきながら二人について行くと、奥にセルフデバイス機がずらっと並んでいた。

 すげぇ、やっぱ最大手だな……一機いくらするんだこれ?


「まず、こちらのセルフデバイスで認証をしていただきます、IDをこの部分に翳してください」


 俺はセンサー部分に自分のIDを翳す。

 ピッと音がして、画面に俺の情報が映し出された。


「では、次に右上にある『Oneiros(オネイロス)連携』のボタンをタップしてください」


 言われた通りにボタンをタップする。

 すると、画面にくるくると円形のアニメーションが流れた後、『連携完了』の文字が表示された。


「これでシステムとの連携が完了しました、後は実際にダンジョンへ入っていただき、オネイロスの可能性を実感していただければと思います、操作方法などは敢えて説明を控えさせていただきますが、これは説明の必要が無いほど、直感的なものになっているからです。では、ごゆっくりとお楽しみくださいませ」

 言い終えると、石原さんが深々と頭を下げた。


「なるほどね、じゃあ行こうか?」

「ええ」

「ワクワクしますね」


 装備を終えた俺達は、ダンジョンの中に入った。


「どう? ジョーンくん、何か変わったとこあるかな?」

「んー、今のところ特に……え!」


 ――――――――――――――――――――

 ・ダイバーネーム:タラちゃん

 ・所持DP:*********

 ・本当は凄いブロードソード+999

 ・リフレクトメイル+999

 ・ガイアシールド+999

 ・戦闘計測値:999

 ・ダイバーランク:S

 ――――――――――――――――――――


「や、矢鱈さんの情報がこの辺に出てます! す、凄い! 何これ!」


 目の前に浮かんでいる半透明の文字。

 ん? ダイバーランクって何だ?


「本当だ、ジョーンくんのも出てるよ、紅小谷のも見えるな。へぇ~面白いね」

「ダイバーランクか、なるほどね……」

 紅小谷が感心したように頷く。


「紅小谷も気になった? ダイバーランクって何だろうね?」

「文字の所をタップしてみなさい」

「え?」


 言われたまま、文字をタップする。

 するとヘルプウィンドウみたいな解説が表示された。


 ■ダイバーランク

 政府管理メガサーバー『DEEP SORT(ディープ・ソート)』上にある全ダイバーのデータを元に、S~Dまでの独自ランクを設定したもの。


「なるほど……総合的なランクって事なのかな? DPとかは本人にしか見えないんですかね?」

「そうね、説明をみると、表示の許可も設定できるみたいよ。ほら、フレンド登録者のみに開示とか選べるようになってる」

「すごいなぁ。あ、俺達はもうフレンドになってんだ、へぇ~」


「ジョーンくん、筋トレがかなり効いてるんじゃない? ランクBだってさ」

「ま、マジっすか⁉」

「自分の情報も、意識するだけで表示されるわよ」

「え⁉」


 紅小谷の言うとおり、見たいと思った瞬間、既にもう表示されていた。


 ――――――――――――――――――――

 ・ダイバーネーム:ジョーン

 ・所持DP:258,000(特定口座:4,400,000)

 ・ルシール改+121

 ・ダイバースーツ+70

 ・ファングバックラー+40

 ・探索者のポーチ

 ・戦闘計測値:490

 ・ダイバーランク:B

 ――――――――――――――――――――

  なるほど……。

  良いのか悪いのか、どうなんだこれ?

 

  ちなみに紅小谷は……。

  ――――――――――――――――――――

 ・ダイバーネーム:べにぃ

 ・所持DP:*********

 ・死の大鎌(デス・サイズ)+256

 ・ゴスメイル+64

 ・嘆きの小楯+128

 ・探索者のポーチ

 ・戦闘計測値:612

 ・ダイバーランク:A

 ――――――――――――――――――――


 前に見た時から、武器の強化はしてないみたいだな。

 うーん、けどやっぱ強いな……。


 倒したモンスの種類とかも影響してるのか?

 そもそも計測値ってなんだ?


 俺は文字をタップした。


 ■戦闘計測値

 各ランクごとに199ポイントの範囲があり、討伐数、討伐モンスの種類、討伐所要時間など独自の指標に基づき算出した値。

 例)

 S 800~999

 A 600~799

 B 400~599

 ……


 へー、これを見る限り、俺は中間って感じか。


 やっぱ、モンスの種類も影響あるんだな。

 ってことは、レイドの経験差でも、かなり影響がありそうだな……。


「おっ⁉ ジョーンくん、これ装備変えられるよ!」

「え⁉」


 見ると、矢鱈さんが自分の装備を高速で交換して遊んでいた。


「す、すごい……更衣室とかいらなくなったりして……」


 しっかし凄いなこのシステムは、どういう仕組みなのかさっぱりわからんが……。


「どうする? どの辺攻める?」

 と、矢鱈さんが壁のマップを見ながら言った。


「んーっと、イベントは……キラー・パプリカ狩り、恐怖のワームホールワールド、白虎降臨、インセクトパーティー、か……」

「あんま気が乗らないわね」

 紅小谷が肩を竦めた。


「じゃあ、普通のルート回ろうか?」

「そうっすね」

「おけおけ」


 俺達は通常ルートを回ることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 政府の公開情報、これでジョーンのBランクはすごいことでは。 ランクがピラミッド型なのか偏差値型なのかも関係するかもしれませんが。 しかし、このようなビッグデータの波を個人業者層は渡り切れる…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ