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真、二度目の提案をする

「はい、金目鯛の煮つけ一丁ね!」

そこでは今となっては見られない懐かしい風景が広がっていた。そう、まるで食堂の様な

「アンコウ鍋下さーい」

「はいよー」

すると隣の船の艦長が俺の元に来た。

「いやー隊員たちが楽しそうだ。漁業をすることになってから、様々なストレスがたまっていたからねぇ。これからも末永くよろしく頼むよ」

「勿論です!!」

俺の考え出した「親善会食作戦(仮)」は大成功だ。そこで俺はある提案をすることを決めていた。そこで俺はこう切り出した。

「諸君注目!!」

視線が一気に俺に集まる。

「これから、お金を貯めて、この船を漁業見学もできるレストランに改造しようと思う」

そう、この船をレストランにしようというものだ。というのも今、世界の魚や肉はほとんど養殖だ。値段が十倍ほど違う。世界では、昔懸念されていた、ロボットに職を奪われるということが現実になっている。だから、多くの人は天然の魚を食べれないでいる。そんな人たちに格安で料理を提供して、喜んでもらおうという案だ。

「艦長!利益は見込めるのでしょうか?」

っと鈴木君が聞いてきた。

「鈴木君、人に大事なのはなんだと思うか?」

鈴木君は

「つまり、やさしさと言いたいわけですね?」

「そういうことだ。」

そして俺は、

「諸君、我々は元は自衛隊だ。我々はこれまで文民に奉仕をしてきた。その伝統を我々の代で無くしていまうのか?それは避けたいことである。利益を上げるなとは言わない。せめて、薄利多売でやっていこうというわけだ。」

俺の演説にほかの隊員はひどく心を打たれたようで、

「艦長!素晴らしいです」

などと、涙を流すものまでいた。

悲しい話だが、隊員の八割はいなくなったので、客席などのスペースの確保はできた。

「では諸君、明日は意見を書き出してもらう!!」

「「「「「「「「「「「「「了解」」」」」」」」」」」」」

俺たちは、まだ、漁業を始めたばかりだ。これから、今まで以上に忙しい日々が始まる。そう、覚悟を胸に決めた。

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