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真、艦長になる

「真、俺ら漁業することになっちゃったよ」

こいつの名前は知樹、俺の同僚だ。

「ああ、そうだな。まさか軍艦で漁業をすることになる日が来るなんて思ってもいなかったよ。」

そんな会話をしていたら、

「集合!!」

朝の集合の合図がかかった。そこで艦長が、

「諸君、知っているとは思うが、先日自衛隊を一次産業に採用する案が可決された。よって今日から諸君には漁業をしてもらう」

「漁業なんてどうやるんですか?俺たちに何をしろと」

知樹が言った。まぁ無理もない。漁業の経験なんてない俺たちに、いきなり漁業をしろというのだ。さらに俺たちが乗ってるのは大型駆逐艦だ。これで漁業をするのは非効率すぎる。

「知樹隊員、この船は自由に改造してもよいとの許可が出た。これをうまいこと改造して、魚を捕るのがこれからの目的である。」

皆が押し黙る中同僚が、

「でも、さすがにいきなり漁業をするというのは……」

と溢した。すると艦長は、

「辞めたい者は辞めても良い。退職金も支払う。」

と声高に言った。

これで、多くの隊員が辞めて、結局隊員は俺を含めて10人ほどになっていた。

そして艦長が、

「この船は君に任せた」

と俺に言い、艦長のバッチを渡し…………た?

「艦長待ってください。俺に艦長なんて無理ですよ。いきなり無茶言わないでください」

俺は思わず早口で言った。すると艦長が、

「艦長には時期艦長の任命権が与えられた。君は残るんだろう?私は歳だからねぇ。とても漁業なんてできないよ」

そう言い残して艦長は船を去った。

しばらく沈黙が続く中、俺は声高に宣言した。

「ここに残った者たちで、この船を最高の漁船に改造して、魚をたくさん捕ろう!!」

「「「「「「「「「おお!!」」」」」」」」」

どっと歓声が上がった。俺はこれから、この隊員たちとともに素晴らしい漁船を作り上げることを決心した。

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