2メニュー・バイトの七海さん
「「ありがとございましたー」」
「んー…そろそろ休憩かしら」
「そうですね。七海さんお先に休憩どうぞ」
「そんな…悪いわ」
七海 えま (ななみ えま)22歳
大学4回生である。
バイトの中でまともな…まともな…いい人!(強調)
「七海さん今日は8時から来ていたんですよね?ここは俺に任せて休んでください」
「そう?ありがとう…」
「いえ…ところで店長どこ行ったんだろう?」
「そうねー…」
「あっ!佐々木くん!店長が呼んでるよー」
奥から三井さんが出てきてそう言う。
「は?どこにいるの?」
「休憩室!」
「……なんですって?」
その言葉を聞いた瞬間七海さんの表情が曇る。
あ、やばい
店長終わったな。
今日が命日かなー…なむなむ(合掌)
七海さんはマッハ0.5秒で休憩室に飛び込み
クーラーガンガンの部屋で上半身裸、寝転びアイスをたべながら漫画を読んでいた店長に、七海スペシャルハイパーキックが炸裂する。
そして店長はー…
動かなくなった。 チーン
「本当に仕事をしないんだからっ!」
「マスター死んじゃった?」
三井さんは、店長をつつく。
ピクリとともしない。
「バカ店長は放っておきましょう。さっ!仕事!仕事!」
そう言いながら、店長をベンチに持ち上げ、寝かせる。
…七海さんすごい力だ。
ところで、前から思っていたのだけど、七海さんは何故ここで働いているのだろう?
俺もいえないけど、こんな変人の店長の元で働くなんて普通はないのではないか。
まぁ、俺もいえないけど。
「七海さんはどうしてここの仕事をしているんですか?」
俺はふと口に出していた。
七海さんは不思議そうな顔をして俺を見た。
(あ、聞いてしまった)
と思った時には遅くー…
「…んーそうね…私はね元々こういう落ち着いた雰囲気の喫茶が好きなの。お客様がのんびり過ごせるように工夫されていてー……あとはねぇ佐々木くんと同じ!」
「俺と?」
「そう。……この話はまた今度ね」
「七海さん?」
「七海さーん!ケーキセット入りました!」
「はーい!佐々木くん。9番テーブルのオーダー任せてもいい?」
「はい…」
七海さんも俺と同じ…?
まさかー…
☆後日談☆
店長のその後
「お腹痛ーい…(>_<)」
「知りませんよ。クーラーガンガンの部屋で寝てたからでしょ」
「好きで寝てないもん!ななみんに蹴られて気絶してただけだもん!そういえば、ななみんは⁉︎」
「ああ…帰りました。」
「ええー‼︎」
「それと、七海さんが店長にって」
「え?」
店長へ
今日予約が入っているケーキぜーんぶ
よろしく♥︎
七海
その後店長は、腹巻きを巻きカイロを全体に貼って、ケーキを作りました。
2話目です!
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