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虹色喫茶へようこそ!  作者: kotori
1/5

1メニュー・開店!……



その日は、大雨が降っていた。

近くの川は大雨が降ると、水流を増し激しくなるため非常に危険である。

そんな中、一人の少年が川の近くで座り、白い紙を眺めていた。


「……」


少年は、持っていた紙をクシャクシャに丸めると、紙を川に向かって投げ捨てようとしたが、思い留まる姿を見せる。


そんな少年の姿を見ていた男性が一人いた。

男性は少年に近づき持っていた傘を差し出した。






❇︎





扉に備えつけてある大きな鈴の音がする。

それは、お客さんが来た時の合図と


「おはよーございます!」


「三井さんおはよー」


従業員が来た合図でもある。


「あれ?佐々木くんだけ?愛美(あみ)ちゃんは?」


「今日はシフト入ってないみたい」


「そっかー!…あれ?マスターは?」


「ああ…マスターは」


ガタガタッ

バタン‼︎

と、奥の休憩室から物凄い音がした後、

目にも見えないようなスピードで何かが飛び込んでくる。


「助けてください‼︎」


その何かは、制服を着た高校生位の少年だった。


「何事⁉︎」


と慌てて三井さんが聞く。


「部屋にっ!変な人が!」


「何!?変な人って!⁉︎まさか変態⁉︎ってかきみ誰!」


「はぁ…」


糞にも程がある…溜息しか出ない。

俺はゆっくりと奥の休憩室に向かいー…


「ちょっ!佐々木くん‼︎そこ変態がいる部屋だよ!危ないよー!」


ガチャ


「あれ?佐々木くん?」


「マスターやりすぎ」



❇︎


「で?どういうことですか?」


「…彼の履歴書に自分には度胸があるって書いてたから、ツタンカーメンの被り物被って本日の主役と書いてあるタスキを身につけクラッカーを持ち、部屋を真っ暗にし…本当に怖い話のBGMを大音量で流しながら、机の下に潜んでいました」


「加減ってもんがあるでしょ、このバカ」


「だって!あれだけで驚いて腰ぬかすんだよっ!度胸あるって書いてたのにっ!うそつきっ‼︎」


「普通の面接はこんな事しません」


俺は佐々木 和葉 (ささき かずは)高校2年生。

現在使えない店長に叱り…躾けているところ



「佐々木くんっていつも俺が何かしたら怒ってくるんだから(*`へ´*)」


「何かしているからだろ」


店長…もとい、田向(たむかい) 雄也(ゆうや)

自称25歳。おバカ。


「店長ーさっき面接した人泣いて顔ぐちゃぐちゃになって帰って行きました」


「顔ぐちゃぐちゃはいらない。…はぁまた俺が謝りの電話しなくちゃいけないのか」


「大丈夫!佐々木くんは謝りの天才だから!」

「いや、それは天才と呼ばない。慣れているだけ…誰かさんのせいで」



新人バイトの三井(みつい) (はるか)俺の同級生。天然というか…バカというか…



他にも従業員は3人いる。

まぁそれはまたのちに…



「とにかく…今日の指示出します。」


はーい!と2人は手を上げる。


…絶対マスターの仕事だよなと思いながら


「えっと今日は14時に誕生日ケーキ予約のお客様がいらっしゃいます。ですのでマスター仕上げお願いします」


「ok!」


「三井さんは新メニューのメニュー表書いてもらえる?」


「お任せあれ☆とびっきり可愛いのにするねっ」


「俺は開店の準備しますので」



(はぁー…まったくあの人には困ったな〜)

俺は開店の準備をしながらそう思う。


「佐々木くん」


三井さんが俺の袖を引っ張る。


「どうしたの?」


「あのねー…さっきメニュー表にね……ジュースこぼしちゃた…どうしよ」


「……」


とりあえず色々と言いたいことはあるけど、

この人にも困ったもんだ。





初投稿です!楽しんで頂けたら幸いです!


9月28日追記

少しリメイクしました。

大幅の流れは変わっていません。

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