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Alone  作者: suimg
3/3

名もない傷に涙という光を

-10週間後-


俺はあれから、セナの葬儀をすることが出来なかったので、セナを家に持ち帰った。


セナには、虫がわき、腐臭が出ている。


「セナ。来週の3日間どこ行こうか?2人だけでゆっくりできるところがいいだろ?な??」


狂い始めた。

亡くなった直後はパニックで、素直に受け入れる事ができなかった。今では何もかもが受け入れられない。

多分、匂い、身体、という2つの様子から夢であって欲しいという事が強くなってるからだ...。


この10週間。目から涙が止まった事はない。

この10週間。何も摂ってない。

俺の身体も心もボロボロだ。

仕事にも行ってない。

俺ってワーカーホリックじゃなかったっけ?

行かなきゃなーーーーーーーー。

電気もガスも止まってるし。

でも、セナから離れたりでもしたら、また居なくなってしまいそう。


(どうしよう。)


「俺もそろそろセナの所

に行けそうな気がするぜ...はははっ」


そんなことを言っていたら、部屋にチャイム音が鳴り響く。


誰が来たのやらと思いながら玄関に向かう。


「はい。どちら様?」


「どうも署の者ですが」


目の前には2人の警察の服を着た人が立っていた。


「どうしました?」


「あなたの家から、異臭がするとの通報があったので..」


警察の言葉を遮るように答える。


「そうかもしれませんね」


「ちょっと上がらせて貰っても良いですか?」


「どうぞ」


警察の人を家に入れる。

途端に口を押さえ始める。


「うっ」


(どうしてしまったんだ。俺は...)


「これは死体?!」


1人が口を驚きながら開いた。

「棺桶?」


「どうゆうことだ?」


別に質問された訳ではないが、疑問に答え始める。素直に。


「お金が無かったんだ。それにセナがいない

と生きていけないんだ。」


「それでそのままに?」


「えぇ。そ...うで...」


バタン


意識を失った。


(カロリー消費し過ぎた...?元々ないか...)






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