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別れ
セナと別れた5時間後。
セナは交通事故にあった。
同時にもう1つ同じに交通事故が起こった。
事後に遭ってから1時37分。
1人の人間が死んだ。もう1人の人間が一命を取り留めた。
お互い、顔はメチャクチャ。
かけ離れたモノとなった。
セナは、その2人のうちの1人。
こんな悲劇は、夢であって欲しいもの。
"私が早く死んだら"
この言葉が俺の脳裏に横切る。
そこまで両親のところに行きたいという願望が強かったのか...?
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「来週、俺は誰と行けばいいんだよ…」
絶望と悲哀が混ざりあった雨が降り注ぐ。
この雨と一緒に悲しみと記憶を洗い流してくれれば....
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眼前で眠るセナをみる。
"綺麗過ぎる肌
もっと痛いことをしてりゃ
僕の痕... 残ってたかな?
もっと酷いことしてりゃ
僕の事... 忘れなかった?
誓えやしない約束
欲張りな僕は子供のまま
微かな未来を信じないから...
叶いはしない儚い夢物語を叫ぶ
募る想いはただ降り注ぐ砂となる。
胸の奥に溶け残った口約束"