プロローグ
「セナ!今、どこにいる?」
『さぁ?』
「分かった。絶対に動くな!」
『わかっ... プツッ』
「セナ!?」
プーッ。 プーッ。
幼なじみのセナは、燃え尽き症候群だ。それでわからないなら無気力症。こうなったのは、セナの両親の死が原因だろう。2人は、心中自殺で死んだ。死の原因は、知らないが、その日から、セナの様子が変になり、今じゃ食事も忘れてどこかにふらふら歩いて、倒れ、病院行き。
度重なって起こるから、週に5万は普通に越える。
何故、俺が払っているのかは、ただの俺の思いやりだ。
セナを思い初めて28年。片思いは凄いな。
おかげで俺は仕事に終われ、ワーカーホリックになった。
「セナっ!!!!」
「ハル。なんでいるの?天国じゃないの?お母さんは?」
「ここは病院だ。また運ばれたんだよ。せっかくの休憩が削れた」
「ごめん...」
「気にするな」
その後は、医者と少し話した。
「セナ。来週の金曜日から3日間どこか二人で行かないか?」
「?」
「遊びに行こう?羽目を外したいんだ」
「別にいいけど」
「うん」
「ハルが行きたいとこだけ付いていくよ。」
「もう仕事だから行くからな。」
「私が早く死んだら、私の分まで生きてよね。いってらっしゃい」