詩 包み込む
掲載日:2026/04/23
寒い時は、彼女を包み込んでやる。
細くてか弱い体を、ブレザーの胸元を広げて、すっぽり囲んでやるのだ。
やり過ぎかもしれないが、大事な大事な宝物。
2人とも顔を真っ赤にしながら、じっと待つ。
ドキドキ、ドキドキ。
心臓の音がハーモニーになって、耳に大きく響く。
聞こえませんようにと、多分、彼女も願っていると思うのだが、ぴったりくっついた体は正直だ。
「もういい」
彼女のほうから小声で言ってきたが、俺は彼女の頭に顎を乗せ、やはり小声で返す。
「まだ、もうちょっと」
気持ちいいから、このままでいたいと願う。
ヒュー、ヒュー、ヒュー。
はやしたてられても、無視する。
どうだ、俺の彼女!! 可愛いだろう!!




