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第4話「揺れる日常と剣道の道場」

村田あやとのディズニーデートが決まってから数日。俺――石黒孝之の心は、期待と不安で揺れ動いていた。


学校生活は相変わらずだったが、何となくクラスメイトの視線が気になる。スレ住人のノリとは違い、現実の空気はどこか生々しい。

「あの村田さんと……本当に大丈夫なのか?」

そんな疑念が頭をよぎるたび、胸がざわつく。


放課後、剣道部の道場に足を踏み入れると、鼻腔に広がる竹刀の香りと床の感触がいつも以上に安心感を与えてくれた。

「よし、ここで集中しよう!」

自分に言い聞かせ、道着に袖を通す。


練習が始まると、部長の中山先輩が鋭い声を飛ばした。

「石黒!次の試合、期待してるぞ!」

「はい!」

気合を込めて答えたものの、心は試合よりもディズニーのことでいっぱいだった。


竹刀を握りながら、頭の片隅でこんなことを考えていた。

「これ、デートで何か失敗したら、剣道部でも話題にされるんじゃないか……?」


「石黒、集中しろ!」

中山先輩の叱咤にハッとし、目の前の相手に集中する。


練習後、更衣室では同期の大塚が話しかけてきた。

「お前、最近浮かれてるよな。なんかいいことでもあったのか?」

「いや、別に……」

言葉を濁すが、大塚はニヤニヤと顔を寄せてきた。

「どうせ、あれだろ? 女絡みの話だろ?」

「ちげーよ!」

とはいえ、図星を突かれた俺の顔は完全に赤くなっていた。


大塚はその反応を見てさらに笑う。

「まあ、相手が誰かは聞かねーけど、頑張れよ。お前、顔に出やすいんだからな!」


家に帰ると、早速スレを開く。剣道部の練習で考えが整理できたかと思いきや、不安は消えないままだった。


523: 名無しさん@おーぷん

「準備ちゃんとしてるか?」


536: 名無しさん@おーぷん

「服装とかチェックしとけよ!デートでダサいとか言われたら終わりだぞ!」


「服装か……」

鏡に映る自分の姿を見る。普段はTシャツとジーンズばかりで、ファッションに気を使ったことなんてない。

「でも、どうすればいいんだ……?」


スレに助けを求める。


560: 名無しさん@おーぷん

「おしゃれな先輩に相談しろ!」


580: 名無しさん@おーぷん

「ネットで調べりゃいけるだろ!」


スレ住人のアドバイスを参考にしつつ、俺は少しだけ気合を入れることにした。翌日、クラスのオシャレな友達、山本に話しかけてみた。


「山本、お前、服とか詳しいよな。デートに合う感じのやつとか、どう選べばいいか教えてくれないか?」

唐突なお願いに驚いた顔をした山本だが、すぐに笑って答えてくれた。

「お前がデート?珍しいな。でも、いいぜ。どんな感じの子?」

「明るくて、ディズニーが好きな子……」

「あー、なるほど。じゃあ爽やかな感じがいいんじゃないか?」


山本のアドバイスで、白いシャツとネイビーのチノパンを購入することにした。

「お前、意外と似合うじゃん!」

その一言で少しだけ自信が持てた気がした。


家に帰ると、村田さんからLINEが来ていた。


村田あやのメッセージ:

「ディズニー、すっごく楽しみ! 石黒くんは行ったことある?」


「ディズニー……最後に行ったのは小学生の時だったよな。」

懐かしさを感じながら返信する。


「楽しみだね!俺も小学生の時に行ったけど、久しぶりだよ。」


すぐに既読がつき、返事が来た。


村田あやの返信:

「じゃあ、いっぱい楽しもうね!何乗りたい?」


その一言で、俺の心はまた少し前向きになった。緊張している場合じゃない。このデートを絶対に成功させるんだ――!

次回予告


ついに迎えた人生初のデート当日。緊張と興奮が入り混じる中、石黒は無事に村田あやを喜ばせることができるのか?そして、スレ住人たちの安価は今回も暴走を引き起こす――!?

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