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初恋  作者:
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出会い

宇多田ヒカルのFirstLoveを聴いたことがあるだろうか。

恐らく大半の人が聴いたことがあるだろう。

曲を聴いて思い出「あの人」がいるだろうか。

思い出す「あの場面」があるだろうか。


私にはいる。

実話を交えて書いていく。

なんせお酒を嗜みながら書いているもんで正直なことを書いてしまうが。

NetFlixのような「初恋」とは違って現実的なものになるが。

どうか「あの人」にバレませんように。




コロナウイルスが流行り始めた時代。

世間はマスクをしている人が溢れかえって外にでる人も減った。

緊急事態宣言が解け私はアルバイトを始めようと思った。

別にどんなアルバイトでも良かったが大学3年生、最後のアルバイトになるだろう。

せっかくなら挑戦したことない飲食店でアルバイトをしよう。

タウンワークとやらをインストールすると、オープニングスタッフを募集している某ピザ屋があった。

オープニングスタッフをやりたいと思っていた私は迷いなく応募した。

過去にトラウマがあり外に出れない私が勇気をもって始めた。

それが最高で最悪な経験になると知らずに。




「冬が始めるなら私も始める。」

私の過去のトラウマを知っている親友、『小奈津コナツ』が私のアルバイトに付き合ってくれることになった。

私にとってはこれがトラウマから抜け出すチャンスだった。




アルバイト面接の日。

忘れもしない。3月の暖かい日差しが入った日。

意を決して車に乗り込んだ。

大切な命をなくして2年。そろそろ前を向こう。




応募したバイト先はまだ開店前で準備に追われてそうだった。

ドアを開けるとひとりの男性と目が合った。



もう恋愛はしない、そう決めた私を揺らがすような男。

直人ナオト』に出会ってしまった。



「こんにちは?」

疑問形で聞いてきた男。


「こんにちは。面接できた冬っていいます...」

ビビってきた。直感だが「この人とは何かある」、そう感じた。



「あー!冬さん。今店長呼んでくるね、ちょっと待ってて。」

そう言われた。

数分後。

「ごめんね冬さん、今店長タバコ吸ってさ。少し待ってて。」


「あ、はい!待っています。」


「じゃあその間に自己紹介しておくね、俺の名前は直人。別の店で店長やってます。今は手伝いでここの店にいます、よろしくね」


別の店の店長か。

一見冷たそうで、でも話したら穏やかに笑う彼に私は惹かれてしまっていた。

これが一目惚れっていうやつか。

一目惚れなんてしたことないのに。



「あ、、私は大学3年の冬って言います。よろしくお願いします。」

しどろもどろになってしまったが伝えた。



直人さんは微笑んで「しばらくここで働くから、シフトが被ったらよろしくね?」と言ってきた。

その微笑みはずるい。

私の胸がざわついてしまう。

駄目だ、私はもう恋愛をしないと決めたんだから。



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