第7話 フー・フェン兄弟
すいません。フーフェンのフーとフェンの間に点つけるの忘れてました・・・
領主の屋敷
シブゥリは自身の住む屋敷に帰りすぐに客室に向かった。
「フー・フェン兄弟はいるか!!」
部屋にはそれぞれが右左に鉤爪をつけた二人の人物がいた。
「どうしたネ、領主様そんなに急いで」
「次はなんだ?またあの元村長か?懲りないやつアルネ」
「違う!奴などではない転生者だ!」
「ほぉほぉ転生者ネ、領主もバカネ、あの村の奴らに転生者を雇う金なんてないヨ?」
「バカはお前らだ!そんなことこの私が一番知っておるわ!!たまたまこの村に現れた奴が転生者だったのだ!奴め恐らく奴らにこの私の屋敷の居場所を聞いて今に来るに違いない」
「それでワタシ達に殺せということか?元王宮直属騎士団の奴ドコネ?あいつなら問題なく殺せるだロ?」
「そのヤツがやられたのだ!一から十まで話さねばわからんのか!」
ヤツがやられた。その答えに二人の暗殺者は反応した。いかに元王宮直属騎士団といえど実力は本物だ。そのヤツが負けた。それはこの二人がやる気を出すのには十分すぎる理由だった。
「そうか。あいつワタシ達よりは弱かたけど、そこらの奴に負けるほど弱くもなかたネ」
「つまり今から来るやつはワタシ達を満足させることができる奴といたことアルネ」
「その話のてやる。その代わり代金の方も高くつくヨ?」
「かまわん。金ならいくらでもあるし、また村の奴らをこき使えば溜まる出し惜しみはしん!この私を侮辱した奴を殺せ!」
「「任せろヨロシ」」
そう言って二人の暗殺者は音もなく部屋を後にした。
「まったく相変わらず恐ろしい奴らだ。さて、ニアよ。待たせたなお楽しみの時間だぞ?楽しもうではないか」
そしてシブゥリは自分が連れてきたニアに向かいあって下卑た笑みを浮かべながら服を脱ごうとした。
その時だったドゴンッという音と共にシブゥリにとって思い出したくもない声が響いた。
「おっじゃまっしまーーーす!!!」
「シブゥリ君いますかぁーーー!!!」
――
〜数分前〜
屋敷前
「ここか?」
「ここだと思いますよ。明らかに他と違ういかにも金がある人の屋敷じゃないですか」
「まぁーなー」
僕たちはマスターから聞いたシブゥリの屋敷についた。屋敷は他の家などと違い明らかに豪華だった。
「どうします?どっか侵入できそうなところ探してみます?」
「いやめんどくさいし正面突破と行こうぜ」
「え、いやでもまずいですよ護衛の人とかいっぱいいそうじゃないですか」
「じゃあこうしよう。そいつら俺が引き受けるからユウはニアちゃんを頼んだ。よし決定な」
そう言ってカケルさんは扉を思いっきり蹴飛ばした。ドガンッと言うでかい音と共に扉は吹き飛んだ。
「おっじゃまっしまーーーす!」
「シブゥリ君いますかぁーーー!!!」
――
客室
「くそっもう来たのか。衛兵よ奴を捕らえよ!」
どうやらあの時の銃弾を掴んだ人が助けに来てくれたらしい。おそらく父が何かしらの交渉をしたのだろう。
「まずいぞ、もしもあの二人でさえ、負けたら私は終わる。それは非常にまずいなんとかせねば!だがどうする?何をすればいい?」
シブゥリの奴が独り言をぶつぶつと言っている隙をついて私はドアから廊下に出て逃げた。廊下には先ほどの騒ぎの影響なのか人が誰もいなかったので私は屋敷の入り口まで走った。
「あ、き、貴様!こら待たんか!衛兵!衛兵おらぬのか!クソ使えん奴らめ!」
――
屋敷前
大きな声で叫んだカケルさんの元にこの家の護衛をしていた兵隊の人達が次々と集まった。
「何者だ!」「ここがシブゥリ様のお屋敷と知ってのことか!」
「バカか!こちとら知っててきてんだよ!オラ行くぞ!」
カケルさんが兵隊の人達と戦っている間に僕は気づかれないように屋敷に侵入することに成功した。屋敷は広くドアも沢山あった。
「これは探すの苦労するなぁ」
カケルさんなら万が一にも負けることはないだろうがニアさんの方は何をされるか分からない。とりあえずバレないように声を出しながら片っ端からドアを開けニアの行方を探すことにした。
――
屋敷のホール
屋敷のホールでは激しい轟音と共に次々と兵隊達が吹き飛ばされていた。
「な、なんだこいつ?!」「と、止めろ!」「剣が効かない?!」「魔法だ!魔法を使え!」「了解した!魔法を使う魔法部隊並べ!」
合図と共に少し距離を取っていた兵隊達が一列に並び呪文らしき物を唱え始めた。
「「「炎よ!我らの元に集り、我らの敵を灰燼に帰せ!」」」
「「「炎の玉!!!」」」
そう唱えると大きな火の玉が出現し床を溶かしながらカケルに向かって打ち出された。
「おぉこれがこの世界の魔法かすげぇな」
「我らはシブゥリ様が誇りし魔法部隊。シブゥリ様に歯向かう愚か者め消えよ!!!」
しかし打ち出された火の玉は熱風となり衛兵達に打ち返された。
「な・・・に・・・が・・?」
「ん?ただ殴っただけだぜ?」
カケルは火の玉を殴りかき消した。その拳の風圧にかき消された火の玉の熱が加わり衛兵達を一掃したのだった。
「な?!ば、ばけ・・・も・・・の・・・」
そう言いながら最後の衛兵も倒れた。全ての衛兵が倒れたのを確認してカケルは一息つくことにした。
「ふぅーやっと片付いたぜ。さてユウは上手くやってっか・・・なんだ?」
しかしカケルは衛兵達が倒れているところに立つ二人の影を捉えた。一人は背の高い痩せ細った男でもう一人はガタイはいいが背中が丸まっている男だった。そして細身の男は右にガタイのいい男は左にそれぞれ鉤爪をつけていた。
「なんだお前ら?」
「皆んな死んでないヨ?」「こいつ意外と甘いアルネ」「だけどさっきのは驚いたたヨ、まともに食らうとワタシ達も無事ですまないヨ」「あの領主からの依頼料倍にしてもらうネ」
「おい、人の話を聞っ!」
カケルが言い終わる前に二人はいつの間にか視界から消え背後からカケルに向かって鉤爪で攻撃をしかけた。
「な?!」
カケルは咄嗟のことで反応が遅れたが拳を振り抜き背後からくる二人を殴ろうとした。
「こいつ、遅いネ」「我々の敵じゃないアルネ」
しかし二人の暗殺者は先ほどいた衛兵達の方に立っていた。見ればカケルの服はズタボロに切り裂かれ腕からは血が流れていた。
「へぇ、おもしれぇこの世界きてから初めて血流したぜ」
「・・・驚いたヨ、私達の踊り狂う鉤爪でそれだけしか血流さなかたヤツ初めてネ」
こいつらは強い。カケルは今の攻撃に自分が反応できなかったことから警戒心をいつもより強く持ち拳を握り締め構えた。




