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第35話 決戦前夜

 それぞれのクランが落ち着いた後、早速作戦を考える事にした。


 「それでは聖光の守護者の皆さんが調査に行った、ゴブリンの住処周辺をもう一度調査した結果、全部で七箇所にゴブリン達が出入りした形跡がありました」

 「今回の討伐作戦はその七箇所にそれぞれのクラン、さらには有志の冒険者方に行ってもらう事になります」

 「でもよぉ〜、前回の聖光の守護者様みたいによ〜罠だったらどうするんだぁ?」

 「そこの蛇の言うとおりだ。それに我々蒼炎の牙ならともかく、緑葉の導き手や白銀の狼などあまり戦闘向きじゃないクランはどうする」

 「それは有志の冒険者さん方にフォローに入って貰おうと考えています」

 「それでも数が限られる。何よりも我々紅蓮の戦乙女は男性と戦場で共に戦うつもりはない」

 「お前ら、もうちょい足並み揃える気はないのかよ。ったく、これじゃあ話まとまらねーぞ!」

 「ねぇーもうよくない?適当にやるってことでさ?ふぁー眠たくなってきたし」

 「ミスちん寝ちゃダメだよ」


 クランの団長同士の議論は白熱した。そもそもが違った特色を持つクラン同士と言うこともあり、まとまるはずもなく時間だけが過ぎていった。


 「なるほどなぁ、こりゃ無理だろ。もう俺たちだけで行こうぜユウ」

 「いやいや、流石にダメですよカケルさん。でもこの状況は不味いですね」

 「申し訳ございませんエリスさん。やはり私じゃあまとまりそうにないです・・・」

 「・・・いやお前で無理なら私にも無理だろうな」


 リリスが席に座っていた赤と白のストレートヘアで目つきが悪い女性に耳打ちをした。


 「そこのお前」

 「・・・え、ぼ、僕ですか!?」

 「お前以外に誰がいる。何かいい案あるか?」


 エリスと呼ばれる女性に話をいきなり振られたユウは、驚きながらエリスの方を向いた。


 「あ、そ、そんなこといきなり言われても・・・」


 いつの間にか全ての視線がユウ一人に向けられていた。クランの団長達も先程まで話し合っていたのが嘘かなように静まり返りユウを見ていた。


 (な、なんで僕に視線集まっちゃってんですか!?)

 (頑張れユウ!お前なら行けるぜ!多分きっと)

(適当なこと言われないでくださいよ!!!)

「おい」

 「ひゃい!!」


 カケルとユウが裏で言い合っているとエリスが椅子を蹴り、それにびっくりしたユウは変な声を出しながら再び前を向いた。


 「え、えーと、そ、そ、そう、ですね。ご、ゴブリン達のさ、作戦をそのまま使うのはど、どうでしょうか?」

 「どうゆう意味だ?」

 「え、えっとそうですね。か、カケルさんから聞いた話なんですがゴブリン達はあり、いや聖光の守護者を分断してきたんですよね?」

 「え、あ、そうですね。ゴブリン達に分断されて半分以上の兵がやられました」

 「ならそれと全く同じことをゴブリンにするんですよ。ただ、少し違うのは一箇所だけ塞がないところを作るんです。そこで何人かは洞窟に潜入して後は出てきたゴブリンを好きなように討伐するってのはどうですかって聞いてます?」


 ユウは皆が黙っている事に気がつき、恐る恐る周りを見渡した。


 「え、あ、あのー」

 「どう思う?」

 「僕はいいと思うよ?これだったら好きな様にやれるしね。他の場所からもし出て来てもいいようにトラップ作ったけばいいしね」

 「俺も賛成だ」

 「私も構わない」

 「それを元にもう少し工夫加えるらのならば我々も文句はない」

 「いいぜぇ、ただし俺らの毒で死ぬなよぉ?」

 (大丈夫そうだな)


 ユウが話している頃、カケルは集まった冒険者を見て回りながら何人かに目星をつけていた。


 「よぉ、やっぱりお前だったか久しぶりだなぁ!」

 「・・・えっと、えーあーアワード?」

 「ガワードだ!まさか忘れたのか!?雷帝の異名を持つギルド最強の男だよ!」

 「・・・」

 「え、ほんとに忘れたのか?」


 ガワードの話を完全に無視しながら、カケルは最後の一人を見つけ声をかけに走っていった。


 「お、おい待てコラ!!!」


 ――

 ギルド裏


 「え、えーと、何でしょうか?」「何だいきなり!」「私たち忙しいんだけど」「何で裏?」「戻っていいか?」

 「そうだよな。じゃあ手っ取り早く済まそうぜ?あんたらさ俺の勘なんだけどスパイだろ?」

 「「「「「!?」」」」」


 カケルがそう言うとその場にいた者達は全員武器を構え一斉にカケルに飛びかかった。


 「何だ抵抗とかすると思ったんだけどな」

 「"雷帝拳"!」


 その言葉と共にカケルに向かって飛びかかった者達は、突如として現れた雷撃によって倒れた。


 「おい!どうなってやがる!」

 「あ、ボガード」

 「え?あ?誰だそれは!ガワードだ!ガワード!」

 「へぇー」

 「興味微塵もないなお前」

 「で、何でいんの?」

 「お前が無視したからだろ!文句言いに来てやったんだよ。・・・でコイツらは?」

 「あーなんかスパイ?」

 「は!?」


 ガワードによってやられたスパイ達を捕まえて☆たカケルはギルドの中から出て来たクランメンバーを見て会議が終わった事を確信した。


 「終わったようだな」

 「おい!俺はガワードだからな!?ガワードだよ?ねぇねぇガワードだよ!!」

 「うっさいわ!!!」

 「ぐほぉ!!?」


 スパイと共に縛られたガワードはカケルによって、そのままリリスに引き渡された。


 「よお!ユウ会議はどうなったんだ?」

 「えーと、一応僕が提案したのを皆さんで改善した案が通りました」


 ユウが言うには、数箇所あるゴブリンの住処を一箇所残して全て壊し逃げ道を塞ぎ、それぞれのクランから推薦があるメンバーを洞窟に突入させ洞窟内のゴブリンの対処を任せ、団長達はゴブリン達の親玉を叩く作戦になったらしい。

 塞いだ逃げ道の周辺には何重にもトラップを設置し、何人かを見張として置き、後は開けた一箇所に戦略を集中させる作戦らしい。因みにそっちの指揮は受付嬢で唯一席に座っていたエリスと言う女性がするらしい。


 「なるほどな、それで俺達はどうなるんだ?」

 「えーとカケルさんと僕は何故か聖光の守護者の団長カイルさんに推薦されて、洞窟内に入るそうです」

 「やったじゃねーか!ゴブリンの親玉か・・・いいね、いいねぇ楽しめそうだ!」

 「出発は明日の正午らしいのでそれまでに装備を整えておいて下さいって言ってました」

 「僕も本当にそろそろ剣新しいのにしないと」

 「・・・いやそのままにしといた方がいいと思うぜ?それよりもお前には新しい魔法習得してもらうぜ?マナがいないからな俺が自力で覚えたからそれで特訓するぞ」

 「え、でもそんな明日までなんて・・・」

 「問答無用じゃーい!!!」

 「え、えええええ〜!」


 こうしてカケルとユウが新たな修行を始めた頃、聖光の守護者に所属している人達が住んでいる寮ではアリサが目を覚ました。


 「やぁ、アリサ気分はどうだい?」

 「・・・カイル団長?ここは?」

 「聖光の守護者の寮だよ。君かなり寝てたんだぜ?とりあえず今の現状ならついて簡単に説明するよ」


 カイルはアリサが寝てる間に起きたことを簡単に説明を行い。今回の討伐作戦についても説明を行った。


 「それで、僕が推薦したのはユウ君とカケル君さ。残りの枠は一枠なんだけど君はどうする?」

 「私は・・・」


 答え何て簡単だった。そんなもの選択肢は一つだ。


 「行きます」

 「そうでなくちゃ!さ、そうゆう事ならとっとと準備始めようと!!!」

 「はい!」


 そして次の日、僕らはゴブリンと決着をつけるためゴブリン達が住んでいる住処へと向かっていった。

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