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第34.5話 捕えられた者の末路・・・

 とある洞窟内


 「いやぁぁぁ、もう嫌ぁ!ごめんなさい!ごめんなさい!もう無理ぃぃぃ」

 「もう入らないから!やめて!!?もうやだよぉ」

 「だれ・・・か・・・たす・・け・・・て・・・」

 「ギギ・・・コイツ・・・モウイラナイ。ショ・・・ショブン・・・シ・・・シロ・・・」


 ゴブリン達の住処では王都から連れてこられた女達が大勢ゴブリン達によって妬みものとして扱われていた。

 その中で紫雲は目を覚ました。手には枷がつけられ両足には黒い鉄球が付けられていた。


 「くっ、こ、ここは・・・」

 「ギギ・・・オキタカ・・・マテタ・・・」

 「ギギ・・・イイ・・・」じゅるり


 紫雲が目を覚ました場所は大勢のゴブリンに囲まれたコロシアムのような場所だった。

 その中で一際目立つ存在がいた。


 「ヨウヤクオキタカ。ワガハナヨメ」

 「き、貴様は、確か、あの時の・・・」

 「ソノトオリ、ワガナハジェネラルゴブリン。キングゴブリンサマノチュウジツナルシモベ」


 そこにいたのは自分とアリサ二人がかりでさえ、討伐することが出来ず、圧倒的な力でなす術なく自分達を倒したゴブリンがいた。


 「くそ!ここはどこなんだ!私の仲間達はどこに行った!」

 「オマエノナカマ?コレノコトカ」


 そう言ってゴブリンが紫雲の前に投げ捨てたのは共に殿として残り戦ってくれた仲間達の首だった。


 「貴様・・・貴様ァァァァ!!!」


 怒りのままに紫雲はゴブリンに対して飛びかかったが、それを意に返さずカウンターを腹部に決めた。

 

 「ガハッガハッ!あが・・・うぐ・・・」

 「オトナシクシテロ。ソウシタラオマエニモワレワレノハンエイノイシズエシテヤル」

 「うぐ・・・はん、えい・・・?」

 「アノヨウニオマエモナル」


 腹部を抑えながら起き上がった紫雲はジェネラルゴブリンが指を刺した方を見た。

 そこには通常のゴブリン達によってまるで道具のように扱われながら犯されている女達がいた。その中には既にお腹を大きくさせた女もいた。

 紫雲は思わずその凄惨な光景に目を逸らしてしまった。


 「アノヨウニオマエハコレカラコノワタシトハンショクカツドウヲシテモラウ」

 「な!?ふ、ふざけるな!」

 「オマエニキョヒケンハナイ。チナミニイイコトオシエテヤル」

 「ぐっ!くそっくそっ!外れろ!」


 ジェネラルゴブリンは紫雲ゆっくりと近づいていった。紫雲は自分もあの女達のように今からなる事に恐れを感じていた。


 「ツウジョウノゴブリンノジュセイリツハナナジュッパーセントダガ、ワレワレノヨウナジョウイノソンザイノジュセイリツハヒャクパーセントダ」

 「な・・・は・・・は?」

 「サラニハイチドノジュセイデサイテイジュウニンハハラム」

 

 一歩一歩近づいていき、紫雲の目の前に立ったジェネラルゴブリンを見て紫雲は思わず逃げ出そうとしたが腰が抜けてしまい逃げる事も出来なかった。


 「サテデハソロソロハジメヨウカ」

 「待て・・・待て待て待て!い、嫌だ、待て!待ってくれ!そんなの嫌だ無理だヤダヤダァ!」


 ・・・そして一人泣き叫ぶ紫雲の声がこの日、ゴブリンの住処に響き渡った。そしてその声が更に捕まった女達を絶望の淵に叩き込み、自分達がもう逃げる事が出来ないことを悟らせるのだった。


 ――


 「ゔあ、・・・あ・・・」

 「モウイイアトハオマエラデタノシメ」

 「や・・・も・・・やぁ・・・」

 「ギギ・・・ギギギギ・・・」


 生気を失った虚な目をした女の髪を無造作に引っ張りながら、ゴブリン達はどこか別の部屋へと姿を消した。その後、別の場所から騎士と魔女がジェネラルゴブリンの元に現れた。


 「随分とやったわね〜。私の時よりも激しかったんじゃないの?」

 「黙れ魔女。ジェネラルゴブリン様の御前だぞ」

 「オマエタチカ、ムスメハドウシタ」

 「あぁ、キングゴブリン様に献上すると言っていた()()()ですね。あの娘なら今は別の部屋で寝かせております」

 「ソウカ、キズハノコスナヨ?アノオカタハソウユウノニハキビシインダ」

 「わかってるわよ。ちゃーんと傷は無くしたわ」

 「ナラバヨイ。ソレヨリモオマエガモッテキタアノコオリハナンダ?」

 「あーアレね。アレは私の個人的な楽しみのために持ってきた奴よ」


 ジェネラルゴブリンの見ている先にあるのは、一人の少女が氷漬けにされている氷だった。


 「悪いけどアレは渡さないわよ?キングゴブリン様にもあの娘で十分なんでしょ?」

 「フッ。マァイイ、ソレヨリモオウトノモノタチハドウナッテイル」

 「私の配下の情報によれば、城の者達は現在、王都中の被害確認などによってこちらを気にしている余裕はない状況です」

 「ギルドの方は王からの直々な討伐依頼を受け現在は討伐隊を作っています」

 「ワカッタ。ヒキツヅキカンシヲシテイロ」

 「はっ!では我々は失礼いたします」


 そう言うと騎士とイーナはジェネラルゴブリンの元を後にした。外に出た二人は誰もいない静まり返った場所に辿り着いた。


 「どうするのよこれから」

 「黙れ、しばらくは奴らに従うさ。利用するだけ利用してやるさ」


 夜空を見上げなが騎士は不適な笑みで笑った。

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