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第24話 ステータスと魔法

 病院での生活を終えた僕は、早速カケルさんに会いにギルドへと足を運んだ。ギルドに入ると入口から少し離れた所にある机にカケルさんが座っていた。


 「おう!ユウ完全復活だな!」

 「あ、カケルさん!はい、お陰様で無事退院出来ました」

 「遅いじゃない。あと私には何もないわけ?」

 「え、あ、マナさん!?」


 突然声をかけられ後ろを振り向くとマナさんが僕の隣の椅子に座って話しかけてきた。どうやらカケルさんと一緒に僕を待っていたらしく飲み物を持ってきてくれた。


 「ま、マナさんがどうして?」

 「そんなの決まってるじゃない。あんたのパーティーに正式に加入したからよ」

 「え、えー、でもバンは・・・」

  「あんな奴ほっといていいのよ。仲間見捨てる奴のところになんていられないしね」

 「い、いやそ、それでも流石に・・・」

 「まぁいいじゃねーか。前もいったが、魔法教えてもらえるぜ?」

 「ま、私が教えれる範囲ならいいわよ」

 「確かにその通りですけど・・・」

 「じゃあ決まりね、これからよろしく」

 「え、あ、う、は、はい・・・」


 マナさんとカケルさんに押されてマナさんを新たに仲間に迎えた時だった。リリスさんが僕達に気がついたらしく、近づいてきた。


 「ユウさん!退院したんですね!もう体の方は大丈夫なんですか?」

 「リリスさんお久しぶりです。はいもうバッチリですよ」

 「良かったです。あの後から仕事が立て込んでいて中々お見舞いに行けなくてすいません」

 「いえいえ!そんなの全然大丈夫ですよ!」

 「何?リリさんも今からご飯?」

 「はい、今日は友人と食事をする約束があって今から少し行った所にあるレストランに行こうと思いまして」


 よく見たらリリスさんはいつもより大人っぽい感じですごく綺麗になっていた。いやいつも綺麗なんですけどね?


 「そろそろ時間になりますので、皆さんまた後ほど失礼します」

 「男かしら」

 「つけてみるか?」

 「いやいいわ。そこまで興味ないし。でももし男ならリリさんの隠れファンは黙っていないわね」

 「か、隠れファンって、確かに綺麗な人ですけど」

 「そりゃそうでしょ。受付嬢なんて綺麗な子ばかりなんだからファンの一人や二人いて当然よ」

 「「へぇ〜」」

 「因みに一番人気の子はサラって言う子よ。おっとりしてて背が小さいから守ってあげたいって人が多いのよ」

 「詳しいな・・・」

 「元パーティーのリーダーがいつか俺のハーレムに入る女はリサーチしとかないとなって言ってたの覚えてるだけよ」

 「な、なるほど・・・」

 「リリさんは二番目に人気の人よ」

 「あぁーだからか!さっきから殺気が凄かったんだよな!」

 「え、わ、笑い事じゃないですよ!?」

 

 確かにさっきから妙に視線が痛いなとは思っていたがそうゆう理由だったとは殺されないかな僕・・・


 「ま、そんな事はどうでもいいわ。それよりもずっと気になってたんだけど、あんた達のステータス見せてよ」

 「「すてーたす?」」

 「あ、あんたら、そんな事も知らないの!?ギルド認定証貰ったでしょう!?」

 「貰ったっけ?」

 「そう言えばあの日、結構ごたついててまだ貰ってませんでしたね、てゆうかそんな物あるなんて知りませんでした」

 「はぁ?じゃあ、あんた達自分のステータスとか見ずに今までやって来たってこと?バカなの?」

 「な、何か問題なんですかそれって?」

 「当然じゃない!」


 マナさんは机を思いっきり叩いて思わず立ち上がってしまっていた。それほどの事なのか正直あってもなくてもそんな変わらないと思って貰うことを後回しにしていたが、この感じだと冒険者としては異例なのだろう。


 「いい?あの認定証には登録したら自分のステータスを確認することが出来るし、自分の魔力適正やおすすめの役職、更に食事管理なんて事もしてくれる優れものなのよ?」

 「な、なるほど・・・」

 「それにアレがあってこその冒険者、無いならそれを名乗ってるだけのパチもんなのよ?」

 「ぱ、パチもんって・・・」


 そんな重要な物だったとは思いもよらなかった僕とカケルさんは急いで受付の方に行き認定証を発行してもらった。数分後、認定証を貰った僕達は再び席に戻って、早速ステータス画面を確認する事にした。


 「えーと、僕の魔力適性は・・・無?え、無って何ですか?」

 「へー珍しいじゃない。無って言うのは属性がない魔法、身体強化とか回復魔法、あとはそうねバインド系とかもそうね」

 「な、なるほど・・・」


 火とか水とか何かそんなメジャーな所を期待した僕は少しだけ落ち込んだ。


 「中々それだけ適性がある人って珍しいわよ。無属性なんて使えて当たり前な基本中の基本しかないから、何と言うかハズレ枠ではあるわ」

 「あ、そうなんですか・・・今の結構クリティカルヒットしました・・・」

 「え、あ、そ、それでもほら!身体強化だって鍛えれば更に強くなるし!回復魔法の才能があったら僧侶とかになれるし中々捨てた物じゃないわよ!」


 頑張ってフォローしてくれているのが余計に心にきて、少し泣きそうになった。


 「え、あ!そうだ!あんたはどうだったのよ!」

 「え?俺?これだよ」


 露骨に話題を逸らして今度はカケルさんのステータスを確認したが、驚く事にと言うかやっぱりと言うかカケルさんのステータスは魔力と知力以外は表示される数値の最大値を叩き出していた。


 「うっそ、転生者って皆んなこうなのかしら・・・知力は見た通りだけど」

 「そうだろうとは思ってましたけど、これは実際に見ると驚きですね」

 「照れるじゃねーか」

 

 確かに凄いは凄いのだが、僕はステータスの方よりも役職適性の所に目がいった。


 「・・・カケルさんの適性"遊び人"ってなってますね・・・」

 「ダンジョン攻略に何にも役にたたないわよ」

 「適性ってだけだろ?なら他のにするよ。バニーボーイになりたくないし」

 「因みにマナさんのステータスどんな感じなんですか?」

 「私?私のはこんな感じよ」


 出された認定証を見てみると、やはり魔法使いという事だけあって魔力が群を抜いて高くなっており、魔力適性も全部で火、水、風、土、雷、氷、無と七属性もあった。


 「なぁ、気になったんだけどよ。この世界の魔法ってどんな感じなんだ?」

 「この世界?あ、そっかあんた転生者だったもんね」

 「おう!まぁ死んでないし生まれ変わりもしてないけどな」

 「じゃあただの転移じゃない。それであの力ってますます気味悪いわね」

 「あ、俺転生じゃあなくて、転移だったのね」


 そんなに違いがない気がすると僕は思いながらも彼女なら適性の多さに少しばかり嫉妬していた。分けて欲しいよ。


 「ユウ?聞いてる?」

 「え、あ、ご、ごめんなさい。少しぼーとしてました」

 「まったく。いい?この世界の魔法は種類としては二十四種類以上存在あるわ。全部言うのはめんどくさいからそんなかあるって事だけ覚えといて」

 「そしてこのステータスに表示される適性って奴はそれを覚えたら、他のを覚えるより比較的早く覚えれるし、消費魔力も少なくて済むってやつなの」

 「なるほどぉ〜」

 「その中でも、やっぱり光と闇の魔法は珍しいわ。私もまだあったことないわ」

 「あとは、それぞれの魔法の技にだって初級から上級で分けられてるわ」

 「魔具とか宝具とかだってそれに込められた魔力と一致した適性がないと使えなかったりするのがあるのよ」

 「じゃあ、あの豚領主は土ってことか。ピッタリだな」

 「まぁ基本はそんなところね。後はまたおいおい説明してあげる」

 

 その時だった。ギルドのドアが開かれ鎧に身を包んだ人達がレッドカーペットを敷きながら現れた。そしてそのレッドカーペットを歩き、一人の見覚えのある女性が入ってきた。


 「失礼します。ここにユウさんとカケルさんと言うお二人がいらっしゃいますか?ついこの間ここに入団したと思うのですが・・・」

 「え、あ、リアーナさん!?」

 

 入ってきたのは、僕とカケルさんが王都に来る前にゴブリン達から助けたフェルセリス王家第二王女のリアーナ・フェルセリス様だった。


 「お久しぶりです。ユウさんカケルさん、本日は依頼があって参りました。・・・受けてくれますか?」

 「え、あ、は、はい!よ、喜んで!」


 僕はこの時何故断らなかったのかと、後に後悔するとこになる・・・

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