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父と娘の語り合い
その日の夜、私とお父様は久しぶりの家族水入らずの夕食を楽しんでいた。
「お父様、あの後どうされたんですか?」
「あぁ、ちゃんと説明したよ。 まぁ中には反旗を翻すべき!という声も出たが時期ではない、と説得したよ」
やはり、かなりの反感が大きいみたいだ。
「ていうか、時期ではないていずれはやる気なんですか?」
「あくまで最終手段だよ、王家とは契約を結んだんだ。向こうが破ってくればこちらもそれなりの手を打つしかない」
「王家は約束を守りますかね? 一抹の不安があるんですが。 特にあの王妃様は」
王族の中で1番の問題は王妃様である、何せ自分が1番!と豪語していて謝るという事を知らない方だ。
私なんか目の敵にされて何かと嫌がらせを受けてきた、それも合わせて証拠として提出させて貰った。
……結局、直接の謝罪は貰えなかったんだよなぁ、あの親子から。
「その辺は一応監視をつけている、怪しい行動があった場合、報告してもらう」
流石はお父様、抜かりはないですね。
今後の事を話し合いながら私達は楽しく夕食を食べ領地での初日は過ぎていった。