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「はあ、はあ……」
逃げ出したは良いが教室はサボってるから戻り辛い。
かと言ってその辺をウロウロしていたら教師に見つかりジ・エンド。
家に帰るにも鞄は教室。
……よし、保健室だな!
「失礼しまーす」
幸運なことに保健室には先生は居なかった。
よし、これなら堂々とサボれる……!
いや別にサボりたかった訳じゃないんだけど。
念の為、皇くんが待ち伏せしていないかを確認する。
……良かった。居ないみたいだ。
「誰もいない保健室って楽園だよね……」
「誰もいなくないぞ」
「あ、そうだったんだ。お邪魔します……」
おい!!今誰か私に返事したよね!?
ま、まさか皇────
「ふふふ、見つかっては仕方ない!俺はねむねむ怪人、グッスリンだ!!」
皇くんじゃなかったーーーーー!!
何かちっこい変なのがいるーーーーー!!!
グッスリンって何なんだーーーーー!!!!
「魔王様の命令で、この世界を滅ぼしに来た!大人しく世界を差し出せ!」
グッスリン、名前の割にめちゃくちゃ高圧的だ!!
ちっこい癖に!!ちっこい癖に!!
「い、今俺をちっこいって馬鹿にしたな!?」
「当たり前のように心読むの止めてくれる!?」
「許せん!許せんぞ!!世界を滅ぼす前にまずお前からだ!!」
攻撃手段銃なんだ!?
何かビームとか、そういうんじゃないんだ!?
「死ねええええい!!」
……あ。
ふざけてる場合じゃない。
これ、ほんとに死ぬやつ─────