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なんでも戦隊ヨロズレンジャー  作者: 匿名戦隊ダレナンジャー
第二話 燃える赤!壱号参上!!
6/66

2-1




「行ってきます!」

「あら、今日は早いのね」

「うん、ちょっと……!」


おはようございます。茂部姫愛です。


「よし、明日から君はヨロズ零号として他のメンバーを探すんだ」

「あ、あの!数字の痣以外にヒントとかってないんですか!?」

「そうだね……。君に零号の力が宿ったってことは……残りのメンバーも地震の日にあの会場に居た人の可能性が高いよね」


ひょんなことからヨロズ零号になってしまった私。

モブキャラのままの人生は御免だ!と会長のお願いを聞くことになった訳だけど、割とこれ無理ゲーじゃないか?って気はしています。


とりあえず、候補がいない訳では、ない……んだけど。




「よし、手近なところから片付けてこっと!」

「何を片付けるって?」

「えっ!?うわ!!」


す、皇紅蓮だ!!

背後から話しかけられてびっくりしたけどさっそく候補発見!!


「よ!昨日ぶり!気づいたら居なくなってたけど大丈夫だったか?帰ったのか?」

「あ、ああ、うん。大丈夫」


本当は会長に拉致されてました。……まあ、間違っても言えないけど。


「で、何か片付けんのか?手伝うぜ!」

「あー、いや、片付けって訳じゃないんだけど。えっと、皇くんにお願いが」







ぞくっ。






……な、何?

この全身に突き刺さるような視線は、何!?


「お願い?良いぜ!何でも言ってみろよ!」

「え、えっと……」


分かった。視線の正体。

女子だ。皇紅蓮のファンの女子だ!!


私はモブキャラだったし、男子の事情なんかにクソ程興味が無かったからスルーしてたけど。




この男、テニス部でめちゃくちゃモテるんだった……!!




「どうしたモブちゃん?」

「茂部ですっ!!……あ、」


私が怒鳴ると背後で見ていた女子連中が一斉に私を睨んできた。


「ご、ごめん!なんでもないですー!!」

「え!?いやモブちゃんこれから授業───」


視線の痛さに耐え切れず、私は教室から逃げだすのであった。




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