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なんでも戦隊ヨロズレンジャー  作者: 匿名戦隊ダレナンジャー
第六話 こんな鬱展開良いんですか!伍号さん!
54/66

6-9





「……あなた、だったの?」


事件を起こしていたのは、怪人じゃない。

神谷くん、あなただったの?


ねえ、黙ってないで何か答えてよ……!!




「……そうだけど」


彼は抑揚の無い冷たい声で言い放った。


「何で、何でこんなことするの……!?」

「……何で、って」

「あなた、ヒーローなんでしょ……!?」

「……ヒーロー……?」

「身体のどこかに、数字の痣……あるんでしょ……!?」

「……ああ。これのこと」


神谷くんが服を捲り上げると、へその下に《05》の痣が見えた。




「……キアラは、これのこと、知ってたんだ」

「何で!?何でヒーローなのに人を傷つけるような真似するの!?」

「……そっか。キアラのおかげか。やっぱりキアラは、お姫様だったんだな」

「な、何を言ってるの……!?」


話が通じない。

神谷くんが何を言っているのか、さっぱり分からない。理解出来ない。


「……俺、思い出したんだよ。昔から俺はずっと、ずーっと、疎まれて来たからさ。だから、せめてお話の中では、幸せになりたい、って」

「ま、待って!ねえ!何の話!?」

「……俺、本を描いたんだ。その中に出てきたお姫様……キアラ姫が、俺に力をくれて、悪いやつをやっつけろ、って」

「まさか、それって……」

「……妄想の中の話だと思ってた。でも、あの地震の日に、俺の目の前に、キアラが、キアラが現れてくれて……それから俺は、この力を、手にした」


















「……だから、悪者を倒すって、決めたんだ」




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