表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんでも戦隊ヨロズレンジャー  作者: 匿名戦隊ダレナンジャー
第六話 こんな鬱展開良いんですか!伍号さん!
47/66

6-2





あくる日の帰りのホームルームの時間。

私は座る人がいない自分の隣の席を見つめる。


ここ、入学式の後は座ってる人がいた筈なんだけど、その次の日からずっと空白だった気がする。

つまりここに座る筈だった生徒はそれからずっと来ていないと言う訳で。……不登校、なんだろうか。


どんな顔だったっけ。その人。

どうにか記憶を辿ると、紫髪であることだけは思い出せた。






………ん?紫髪?






もしかして、その人が伍号!?

だとしたら全く出会えないのも頷ける。


えっと、後は名前名前……!

ううん、流石に思い出せない……!




神谷紫苑(かみやしおん)……は今日も休みか」


そうだ!神谷紫苑!

先生ナイス!


「なら今日も神谷へのプリントは委員長に持って行って貰うか───」




「先生!!」


私は勢い良く手を挙げた。

普段モブに徹している私が大声を上げたもので、先生も周りの皆も驚いている。……うう。ちょっと恥ずかしいかも。


「ど、どうした?茂部」

「あ、あのえっと、わ、私がプリント持って行きます!」

「え、でも」

「良いでしょう、先生!誰が持って行っても!」


もし神谷紫苑が伍号なんだとしたら、こういう機会でもないと絶対に出会えないだろう。




「でも、神谷の家は」

「大丈夫です!いつも委員長に任せるのは申し訳ないから私が行きます!」


私は思ってもいない言葉を並べ、無理矢理先生の手からプリントを引ったくった。


「それでは!行ってきます!」

「あ、ああ……。まあいいか。これが神谷の家だ」


最終的に先生も納得してくれたし(してくれたのか?)、私は先生に渡された地図を片手に神谷紫苑の家へと向かうことにした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ