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「ぜ、全然見えないんですけど!?」
「あはは、頑張って地味キャラを演じていますから」
「え、えっと!どっちが本名なんですか!?」
「黛緑太郎が本名ですね。当然、まゆみ翡翠は芸名ですよ」
み、緑太郎!
改めて聞くとすっごい名前だね!?
「その名前のおかげで一切バレることもなく過ごせていますよ」
「あ、ああ……!そうなんですね……!」
いや名前のせいもあるだろうけど、あの時見せたキラキラしたオーラを消し去ってるのが凄い!
何これ?眼鏡効果なの!?それとも地味メイクでもしてるの!?
「あっ!!」
びっくりした……!
皇くん、いきなり大声上げないでよ……!!
「今思い出した!ミドタロー、フェスに居たよな!?」
「あ、はい。僕、源氏くんのファンでして。お忍びで遊びに行かせて頂きましたね」
そ、そういえば居た!!
結構地味だったから覚えてなかった!!
え、何これすごい!この人ほんとにしっかり正体隠せてるじゃない!!
……ってことは!
やっぱりあの日にフェスに来ていた人がヒーローで間違いない!
伍号じゃなかったのは残念だったけど!この際それは仕方ない!
「黛さん!今日放課後空いてますか!」
仕事が入っていないことを祈りながら、私は聞いてみる。
早く会長に会わせたい。後一人だよって、私頑張ったんだよって報告してやるんだから。
「うん。今日は大丈夫だよ」
「ならついてきて欲しい場所があるんです!」
「おっ、会長に紹介するんだな!」
皇くん、そういうことです!
それにここまで共通点があるなら、ひょっとしたら伍号を見つけるヒントに会長が気づいてくれるかもしれない……!




