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「グッスリンの敵!シャッキリンビーム!!」
まあ言ってもあのグッスリンの兄だ。
この攻撃だってどうせ「喰らった相手の目をシャッキリさせる」とか、そんなに決まって……
スパッ!!
「……え?」
な、何これ!地面が真っ二つなんですけど!!
まるでそう、刃物で切られたみたいに!綺麗に!
「はっはっは!驚いたか!シャッキリンビームに接触した物は……見ての通りシャッキリンと切断されてしまうのだ!!」
擬音がなんか違う!!シャッキリンって!!
普通そこはシャキンとか、スッパリとかでしょ!!
「ひ、卑怯だ!!グッスリンは眠らせて来るだけだったのに!!シャッキリンだって起こして来るだけにしないとダメでしょ!?」
「な、何だその理不尽な怒りは!?」
うん!私でもそう思う!
でもグッスリンがネタ枠ならその兄だってネタ枠なのが普通だと思う!だってギャグ小説でしょこれ!?
急に殺意マシマシな技放ってくるのやめて欲しいんですけど!!
「むうう……。だ、だが!恐怖で目がシャッキリしただろう!?」
「確かに!!」
いや私納得するなし!!
「さあ、話がついたところで次こそ貴様の身体をシャッキリンにしてやる!!」
ああ擬音はそのまま行くんだ!?
って、ツッコんでる場合じゃない!このままだと真っ二つにされる!
縦に!?横に!?どっちにしたって死ぬけど!!
「喰らえ!シャッキリンビーム!!」
「きゃあああ死にたくない!!」
「……モブ子!!」
「茂部ですけど!……って、ええ!?何して……!!」
黄泉くんが私の前に立ちはだかる。
嘘でしょ。だって。
彼は普通の人間で。戦えなくて。
だから、巻き込んじゃいけなかったわけで。
というかこのままじゃ巻き込むどころの話じゃない。
黄泉くんが、死ぬ─────
「……!!よ……っ、黄泉く─────」




