3-9
「きゃああああ!!」
私は怖くなって目を閉じた。
人が落下するところなんて怖くて見れるわけない!
だって私には戦える力なんてない!下手に受け止めようとしたら巻き込まれて私だって死ぬ!
……しかし、いくら待ってもその瞬間は訪れなかった。
人が落ちるのって、こんなに音がしないものなの……?
私は恐る恐る目を開けると……
「な、何だこれは……!?」
「えっ、嘘!?羽!?」
私が何が言いたいかと言うと、京極くんの背中から羽が生えていて、空を飛んでいたのだ。
背中から直接羽が生えているようで、制服の背中側は破けていた。
よく見ると背中に《02》の痣が……!!
「京極くんっ!あなたも私達の仲間なの!あなたも皇くんと同じで、戦えるんだよ!」
「はあ!?戦うってどうやって……!!」
その時、眠れる戦士も覚醒した!
「おっはよー!……って京極すげー!空飛んでんじゃん!!」
ああなんて都合のいい展開!都合のいい目覚め!
しかし今はその都合の良さに感謝せざるを得ない!
「お願い皇くん!京極くんと力を合わせて戦って!」
「よーし!任せろ!また俺のパンチで倒してやる!!」
いや前回繰り出したの頭突きだったよね!?
「クソ……!こやつもお前らの仲間だったか……!!まあいい!今日の俺は額を最大限に硬化させてきたからな!」
「……らしいぞ。どうすればいい」
「えー!パンチ(ずつき)効かねえじゃん!!」
「魔法を使うのさ!」
え!?
突然何処からともかく会長の声が聞こえてきたと思ったら、そういや電話繋ぎっぱなしだった!
「昔から物理型には魔法で攻めろという定石があるからね!」
「会長!何かそれ色々メタいんですけど!まあいいや!魔法を使って!」
ぶっちゃけ突然言われても魔法の出し方なんか分からないけどね!!
「魔法か、分かった!よし京極、行くぜ!」
「よ、よく分からんが、魔法だな!?」
ええ!?今ので伝わったんだ!?
まあいいや!任せよう!!




