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56古典的な出会い

あそこですと指を指すレミングスさん。


家の周りには所々に柵がある。

作りが結構古いのと恐らく戦闘の為か壊れている所も多い。


家は面長な感じ、屋根に色は無い素材そのままみたいな木造作り。

まだ異変は見えない為、私たちは更に家へと近づいた。


もう柵のある所まで数歩といった所まで来たが何もいない。

前を行くレミングスさんの足が止まりあの辺にいますと言われ私たちはその方向を見た。


「…………見えない」

「…………いや、いるね。視えるよ。朋ちゃん、ちょっと当ててみるね」


「……んー。やっぱ見えないなぁ」

「この世界にある万物の源より紡ぎしマナにより、その力を我に示せ。アイス」


夕顔ちゃんの手により練られた魔法は形を氷に形成し狙い定めた方向へと勢いよく発射された。

私はアイスの軌跡を見つめながら行き先を見守ると直ぐに何かに当たる。


アイスの魔法がぶつかり周囲を少し凍らせる。

その様を見ているとアイスはエアゴーレムの造形、形を目を凝らしても見えなかった私に視認させた。


そこにはエアゴーレムを形取った氷の彫像が出来上がる。


「ふぅ……」


ホッとしたのもつかの間、氷の彫刻と化したエアゴーレムはその自身を縛っている氷を徐々に壊し始めた。


ミシミシ、ギシギシと音が鳴り形取っていた氷は崩れていった。


「…………やっぱ駄目だね、アイスじゃ」

「でも見えやすくなったね。あれなら普通に見えるよ」


氷は砕かれたが細かい結晶がキラキラと身体に付着している様で、その形は周囲に溶け込む事無く現れている。


確か、グラ子さんに聞いた話だと何処かに核があるって話だったかな。


「紡ぎしマナの根源により解放せし更なる力よ、我を媒介としその威力を顕せ。ファイアボルト」

とりあえず火の魔法が効くのか試したかったので中級のファイアボルトを放ってみた。


指先から放たれた電気を帯びた炎のステップ。

ジグザグに空中を進み対象を打ち抜く…………その身体。


エアゴーレムの一部が破損された。


お、効いた? やったか? とか、思ったけどやっぱり駄目だった。


「修復していくね……」


周囲の風が穴を塞ぐというか、吸い込まれる様に破損箇所は閉じる。

見えにくいけど、多分あれは治ったね。


「うーん。やっぱり核を壊さないと駄目みたいだね」

「そうだね、でもこれだけ離れていれば攻撃されないね」


「遠距離攻撃するエアゴーレムも先程はいたのですが、それらは復活していないみたいですね」

「あ、夕顔ちゃん。エアゴーレムの核とか視える?」


「あぁ、んーと、視てみるね……………………」

「うん。多分だけど、視えたよ…………ええと、変な場所なんだけど、此処からみて右膝のお皿辺りだね」


「へぇー。そんな場所じゃ相当叩かないと分からないよ。結構、意地悪な場所だね……」


私はファイアボルトの呪文を紡ぎ狙いを定めてすかさず撃つ。


「…………ファイアボルト」


狙い通りに進む私のファイアボルト。

場所的には人だと痛ったーって場所な気がするけどエアゴーレムに痛覚は無いはず。


ないよね?


真っ直ぐにジグザグして交互に進みつつ無事に命中だよ。

エアゴーレムは右膝から下の部分と切り離されそのまま横に倒れていき地面にぶつかって粉々になった。


「やったかな?」

「それは伝説の台詞…………」


「いあいあ『な』が付いてるから大丈夫のはず、だよね?」


少し周囲の様子を伺ってみたけど何も起きない。

うん、大丈夫みたいだね。


家の中へ入ろうとする私とレミングスさんを夕顔ちゃんは止めた。


「朋ちゃん索敵しておこう」

「あー。ん、多重スケルトンちゃん。家の中をくまなく索敵。物は壊さない様にね」


私の近くにスケルトンちゃんは五体程生成され、私の意をくむと同時にワラワラと家の中へと入っていく。


お邪魔します。

私は数も指定出来た事に満足。


よきよき。


とそこでガサガサとした音がしてその方向を見るとスケルトンちゃんが逆さまにぶら下がっている。

んん? 何で? と首をひねっていると夕顔ちゃんが教えてくれた。


「あれだよ、朋ちゃん、スケルトンちゃんの足に結構細い糸みたいな物が付いてるよ」


ぶらーんとしているスケルトンちゃんのシュールな絵面。

うん。罠だったね、多分魔法の罠。


そしてスケルトンちゃんは魔法で動けなくされているみたい。

そんなシュールなポーズを取ったスケルトンちゃんが三体ほど生成された。

罠は終わったかなぁ? 夕顔ちゃんの顔を見ると頷いた。


「行きましょう」


隊列を組んだ。

先ずはスケルトンちゃん。

それから夕顔ちゃん、それでさりげなく服の端をちょっぴり持つ私。


最後にレミングスさん。

その後ろに待機させておくスケルトンちゃんという構図。


さてと、行きますか。

進むスケルトンちゃんと夕顔ちゃん。


結構細心の注意をしているみたい、敷地の中は結構荒らされている、なんだかんだ戦闘が今日行われているみたいだから仕方が無いのだろう。


気になってレミングスさんに私たちより先に来た二人組の事を聞いてみた。


「あぁ、僕はその二人組の男女にも案内して此処で見ていたんだけど、その二人組も結構な強さだったね」


「どんな戦い方をしていましたか?」

「んー。分かる範囲だけど、女性の方は鉄の棒っていうのかなぁ。そんな感じの武器を振り回していたね。男性に関しては良く解らなかった、かな」


「…………見えなかった、とかですか?」

「んんと、土の魔法を使っている剣士で更になんか、こう、腕かなぁ。んー説明出来ない」


「なるほど、ありがとうございます」

「でも強かったね。遠距離攻撃のエアゴーレムが厄介そうだったんだけど二人ともさくっと倒していたから……」


「ふむー。参考になりました」


二人とも強そうだね。

何か気にもなるからもしかしたら何処かで縁があった人なのかも。


冒険者ギルド所属しているだろうしまた何処かで会うかもね。

そのまま周囲を見ながら家の周りを行軍しているといきなり私の手が引っ張られた。


「キャー」


一瞬の出来事で理解するのに数十秒掛かった。

うん、夕顔ちゃんが逆さまに浮いているね。


じたばたしながらキャーキャー言っている。


そして魔女っ子セットBのスカートが……逆さだからね。

えちちぃな光景で恥ずかしがっている夕顔ちゃんと言い可愛いしか無い。


しかし本人はそれどころでは無く、じたばたしながら途中から気がついてスカートを片手で凄く上手く抑えている。


白いおみ足は綺麗だけど顔が真っ赤。


「とーもーちゃーん。たすけてょぉー」


じたばたしている夕顔ちゃんから催促が来る。

レミングスさんは自分の顔を手のひらで目元を隠すようにして隙間から光景を見ている。


その姿は唯のエッチなおにーさん。


でも夕顔ちゃんがあられもなくはしたない格好だからそうなるよね。

うん、仕方が無かったんだ。

私だってもう少しこの光景を見ていたい。


時折見え隠れする夕顔ちゃんおきにのパンツ。


これは至福です。


ほわほわします。



ふぅ…………。

私はちょっぴり堪能した。


でも何時までもほわほわしていられない私は仕方も無いし詠唱した。


「紡ぎしマナの根源により解放せし更なる力よ、我を媒介としその威力を顕せ。ウインドカッター」


詠唱により威力と精度が上がったウィンドカッターは、夕顔ちゃんの足に纏わり付いている魔法の糸を搔き切った。


そしてそのまま落ちてくる夕顔ちゃん。


きゃあ。


「スケルトンちゃん!」


言いながら間に合わないを確信していた。

夕顔ちゃんの悩殺ポーズに頭が働かなかったんだ。


そう、ベストは尽くしたよ。

夕顔ちゃんごめん。


その時私の脇からレミングスさんが走ってきて夕顔ちゃんをお姫様キャッチ。

立ち尽くすスケルトンちゃんと私。


「ナイスキャッチ」

レミングスさんは出来る男だった。こういう人は仲間になると頼りがいがあるよね。

ないすでえっちなお兄さんだけど。


夕顔ちゃんの顔を見ると七変化っぷりが凄かった。

えっ、あ、わっ、きゃー。


瞬時に変わっていく様に微笑ましさを感じる。

ニッコリだよ。


レミングスさんは察して夕顔ちゃんを降ろした。

流石だ。

私の中でレミングスさん株は爆上がり。


んー。あれ、株って何だっけ? 美味しそうではあるね。


「あ、ありがとうございます」

「いや、身体が咄嗟に動いたんだ、怪我は無かったかい?」

「はい…………」


これわんちゃんあるんじゃないのわんわん。

頭の片隅で犬が吠えているよ。


わんわんにゃにゃーがぉーがぉー。

もう騒がしいよ私の中。


私の中騒がしいなり。


……もうそろそろ私は壊れてしまうかもしれない。

思っていない言葉とか知らない言葉が最近ホントに多く出てくるんだ。

でも意味はなんとなく理解出来る所がタチが悪い。


「夕顔ちゃん大丈夫?」

「……うん」


大丈夫では無いのは私の方なんだけどそんなこと今は言えない。

その後少し気まずい雰囲気の中、捜索は再開された。

私はとりあえずエアゴーレムの欠片や魔法の糸とかを適宜採取している。


庭の捜索は完了したため家の中へ入る事になった。

夕顔ちゃんから朋ちゃんお願いと言われた為、二人並んで後ろにレミングスさん。

スケルトンちゃんは適当に歩かせている。


玄関から見た感じと庭から推測するに部屋数は三から四で二階は無い。

屋根裏とか地下はどうだろう。そこまでは悪いか。部屋だけにしよう。


捜索ポイントを考えつつ近くの部屋から捜索する。

扉は開いていて、この部屋はご飯を食べたりお客さんを呼んだりする居間っぽい。

片隅にご飯を作れるキッチンが見える。他には特に何も無さそうだ。


「レミングスさん、何か分かりますか?」

「あぁ、彼の書斎とか寝室があるからそっちへ行こうか」


レミングスさんの話だと男女二人の冒険者は急いでいたらしく家の周りにいたエアゴーレムを倒して行ってしまったとの事。


なので家の中とか庭は調べていなかったみたい。

家の中にまではエアゴーレムくん出てきて欲しくないなぁ。


この前の、いや、何も無かった…………何でも無いよ。





……さて、右と左に部屋があり、夕顔ちゃんに目で合図を送ってから私は近い方、左側の扉を開けた。


ガチャ。


こちらは寝室だった。

少し広めの寝室で如何にもって感じがする。

これはあるね、多分罠が…………。


私はナイフに属性を纏わせ夕顔ちゃんにちょっと見てくると話し、部屋の中に一歩、二歩と進む。

ベッドの近くまで行くとそこで罠が発動、私の足は何かに掴まれて身体ごと持って行かれる。


「朋ちゃん!」

「よっと……」


中に浮いている私は足の方に手を伸ばし掴まれている足の何かをナイフで切った。

私は逆さまだけど勢い良く回転し地面に着地しようとした時、今度は横から不意に手を引っ張られた。


「えっ」


流石に横へと引っ張られるとは思っていなかった私。

ナイフを落としグイーっと横へ横へ。


身体は引っ張られて壁にぺたっ…………ん?


「ぺたっ」ってどういう…………あ、身体が動けないよ。

壁にぺたっとなってるよ私。


空いている手で藻掻いたら失敗し全身壁に張り付いた。

もしも逆さまだったら泣いていたかも知れない。


「夕顔ちゃーんたすけてー」


今度は私がヒロインを演じてみた。

単純に壁に張り付いているだけ、なんだけどね。


「…………う、うーん。ど、どうすれば良いかな? 朋ちゃん」


夕顔ちゃんにそう言われてしまった。

多分普通に助けようとしたら夕顔ちゃんも壁にくっついて何も出来なくなってしまう。


…………そこへ豹変したレミングスさんにぐへへへ……いやいや、考えすぎだってもう! レミングスさんを見ると少しニヤニヤしている。


…………考えすぎでは無い? もしかして、ぱ、パンツとか見られちゃうの? 私も……いやいや、それ位なら別に……って違う違う。

そうじゃない。


そうじゃ無いのよ、あんな紳士な人に限ってそんなこと……。


「何も思いつかないよぉー朋ちゃん」

「ぐへへ…………じゃなくて、んー。どうしよう……あ、スケルトンちゃん、何とかしてー」


スケルトンちゃんに全てを託す私。

彼女で駄目なら諦めが付く、あれ、彼女だっけ? まぁ良いか。


でもそれ位にスケルトンちゃんとはもう苦楽を共にしているはず。

理屈でも時間でも無いのよ。


私から命を受け取ったスケルトンちゃん。

一体どうするだろうか…………。


とらわれの姫と化した私。

単に鳥もちみたいので壁にくっついているだけなんだけどね。


スケルトンちゃんは数秒、考えるポーズを取った後、おもむろに私の側まで来て普通に私の街娘一式を力任せにビリビリと破き始めた。


「ええー。スケルトンちゃーん、それはちょっと以上に強引だよぉー」

「わぁー。朋ちゃん」


「………………」


確かに一番簡単に私がこの罠から脱出できる方法は、この単純な洋服を脱ぐという方法だったかも知れない。


しかし……洋服はノリノリなスケルトンちゃんの手によってビリビリに破られている。


もう気持ちいいぐらいに……。

確かに私がその壁に触れている場所は殆どが洋服、そして手のひら。


後は触れていない状態だった。


私はもう唯の下着姿……服が無くなった分の隙間が壁と壁の間に出来た。

その隙間に手を入れてぐいーっとスケルトンちゃんは私を引っ張った。


出力は最大。

スケルトンちゃんの力により物理的に私は壁から脱出できた。


しかし、力の加減を知らないスケルトンちゃんは、そのまま私を「そぉい」とばかりに後ろへ投げる。


私は受け身など取れずに夕顔ちゃんの目の前にズサー。

多分この前、夕顔ちゃんがしていたポーズに近しい形を取っていると思われる。


勿論、下着姿で。


「…………もふもふもふもふぅー」

「と、朋ちゃん!」


夕顔ちゃんに介抱されて私は身体を起こした。

もうなんだろう、何かの呪いか何かなの? いやいや、多分唯のサービスとかテコ入れ。

プロデューサーの仕業だよね。


……そうなんだ。

ふーんってならないわよ!

何なのテコとかそのぷろでぃゆーさーって。

そんな知識、私には無いよぉ。


「ゆぅがぉーちゃーんん」


私を抱きしめてくれる夕顔ちゃん。

しかし私のお手々はべとべとだった。

夕顔ちゃんの体中に私のお手々のせいで同じベトベトがくっついてしまう。


「わー。と、朋ちゃん待ったぁー」


時は既にという事で夕顔ちゃんも中々なベトベト女子になってしまった。


「あぁ、夕顔ちゃんごめんー」

「もぅー。あぁ、もー…………レミングスさん、すみませんが一旦仕切り直しでお願いします……」


「…………はっ、あ、はい。分かりました……では僕は自宅へ戻っています。自宅は村長の家の隣ですので」


「あっ、すみません。お風呂か何か、何処かでお借りできないでしょうか?」

「……あぁ、気がつかずに、すみません。家でよろしければ、どうぞ是非」




「…………くちゅん」


バッグから大きめのタオルを取り出したけど何か恥ずかしいのでこの前の作業着にした。

魔女のバックは結構荷物入るのだよ。

姉さん特製だからね。


村娘一式セットCは、お風呂借りてから着替えよう。

街娘一式はビリビリだし。


レミングスさんの自宅に着いた。

何でもレミングスさんは此処に弟と一緒に暮らしているらしい。

両親は村長さん宅の反対側の隣という。


「では、そんなに綺麗でも広くも無いですが、どうぞ……」

「すみません。お邪魔します」

「お邪魔します」


広くも無いと話している割にはある程度の広さを有していてキチンと片づいているみたい。


「では、お風呂場は反対側の奥です……」

「朋ちゃん、先にどうぞ」


「うん。ありがと。夕顔ちゃん……ではレミングスさん、お借りします」

「はい。どうぞどうぞ」


私はレミングスさんの顔を見ないで話す。

もう私、忘れるまではレミングスさんの顔、見られない。


それ位なら別に……とは少し思ったけど、お、思ったけどさぁ。

実際見られると恥ずかしいし、しかもあんな格好を…………。

はぁー、自己嫌悪。


もう今日帰りたいー。

寝て起きてリセットうん元気ってなるかもだし。


無理か…………。


ならないよね。

私は結構、脳天気だけどね。


はぁぁ…………。


とか思いながら歩いていたらお風呂場へ着いた。

魔法でお湯を出してお湯を貯める。


とぽとぽと貯まっていくお湯。


お湯を出している間も私はため息が多かった。

溜め終わってから着ている物を全部脱ぎ、とりあえず石けん、シャンプー剤とリンス。

全て持ってきているのでそれらを使ってベトベトな自分を洗った。


ごしごし。

はぁー、ん。


駄目だ駄目だ、切り替え大事。


べとべとは中々の粘着質で、何度も何度も一番べとついていたお手々を洗う。

それから身体と頭を洗い湯船に浸かる。

ふー。切り替え切り替え、切り替え大事。

呪文のように唱えた。


歌わないよ。


はー。

でもお風呂に入ると気持ちが良いので気持ちが切り替えられる。

うん、私は大丈夫。


「ほぁー」


とお風呂を堪能し湯船から出ると声が出た。

大きいタオルで身体を拭いていた油断全開のはだかな私に、まさかとんでもないことがこれ以上起こるとは思わなかった…………。


「 ふー…………」

「…………あっ」

「…………ひっ…………っぐ、あ、ぎにゃーああああああああ」

「……わ、ごめ、あぁぁぁぁー」




 ◇◇◇◇




「と、朋ちゃん。大丈夫だから……ね」

「うぅー。えぐっ。えぐっ……ふぇぇぇーん」

「………………」

「………………」


…………うー。

み……られたよぉー。

は、恥ずかしいよ、もう駄……。


「………ええと、そちらは?」

「すみません、僕の弟です…………」

「…………ごめんなさい」


目の前の男の子、多分、私と同じぐらいの年の子。

うー、もー最悪だよぉー。

何で、はぁー。

もうやだぁー、姉さんー。


「………………」

「…………もう帰る」


「……帰ろうか、朋ちゃん」

「…………………………うん」




その後、私の精神が回復するのは一週間程後だった。

はぁー。


どうやってサラダエクレアの街へ帰ってきたのかも覚えていない。

その時の男の子と次に会うのは少し先のお話。


その子、曰く、お兄ちゃんに急ぎの用事があって、お風呂から音がしたからそのまま来たんだって。

スケルトンちゃん出しておけば良かったのになぁ。

後で思えばだけどね。

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