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53パンツはおすすめに入りますか?

「……はくちっ」



「何で私たち下着姿なんだろ? 朋ちゃん」

「あ、いや、多分お家で脱がされたよね、何時の間にか……」


気がついた私たちは下着姿だった……そして寒い。


多分家の中にあるよね、お洋服。



「うー。夕顔ちゃん、寒いよう、暖めて」


「うん。寒いね。そして何か寂しいね。これどうすれば良いんだろう? 恥ずかしいし、近くには誰もいないとは思うけど……」


二人とも寒さに耐えている。

スケルトンちゃんはもっと寒そうで歯をカタカタと鳴らしている。

何時もはそんな事無いんだけどなぁ。


「んー。あ、スケルトンちゃん、私たちのお洋服、そこのお家から取ってきて」


スケルトンちゃんは理解したのか歩き出して扉の無いお家に入っていった。

…………待つこと数分。スケルトンちゃんは帰って来ない。


「遅いね……くしゅん」

「んんー。失敗かなぁ、へくちっ、ずずー」


「もういっその事、魔法で壊しちゃう? あれ」

「ああー。うん。ソウダネ……朋ちゃん、大賛成だよ」


夕顔ちゃんが何となく病んでいる。ちょっぴり大人っぽい下着姿で…………。

もう良いよね、破壊しても……。


子供っぽい下着姿の私は短絡的にまっしぐら。

心に決めた、終わらせようと。


「根源より生まれた唯一の始まりセフィロトから重ね合う創造四原種の理よ、今此処に姿を形成し表現せよ。サンドサイクロン」


周囲に風が走る。


私に纏わり付き螺旋を描きどんどんと高密度になっていく風。

近くの塵、砂を巻き込み形を作る。

手のひらを緑色の屋根の家に勢いよく向けると同時に形成されつつあるその竜巻は、勢いを更に付け私の意志通りに目標へ向かう。


そろそろ扉の無い入り口に触れそうな時、スケルトンちゃんが扉の無い出口から出てくる。


「あ…………」

「………………」


まぁ、そうなるよねー。

ってな感じで高く高く舞い上がるスケルトンちゃん。

そして私たちのお洋服。


ぴやーって感じでひららひら。


放出してしまった魔法を止める術を知らない脳天気な私。

私の街娘一式と夕顔ちゃんの魔女っ子セットBは微塵となりました。


そしてそのまま勿論、家も粉々に。


「この世界に棲まわれる神々の一柱神ヘルメスよ。永遠に不浄なる魂の開放を助けたまえ。ターンアンデット」


すかさず夕顔ちゃんが悲しみのままにレクイエムよりも効く魔法を唱えた。


夕顔ちゃんの見据える先にいたエアリアルくん。

君たちは怒らせてはいけない人を怒らせた様だよ。


えっちなエアリアルくんはジュッって感じで消えていった。


成仏しておくれ。

でも私たちのお洋服は帰ってこない。

スケルトンちゃんと共に。

今回は何も持って来なかったから実質的に失ったのはお洋服のみ。


でもないか、乙女の純心は失われた。

たぶんそれは帰ってくるよ、すぐにね。


「さて、どうしようか、夕顔ちゃ、ひくちっ、と」

「うぅー。何か、どうしよっか…………朋ちゃん、あ、スケルトンちゃんに何か持ってきて貰えば?」


「うーん、それも考えたんだけどね、街の中をスケルトンちゃんだけで歩かせられないよ、リボンがあっても無理だろうなぁ…………」


「そっかぁー。そうだよね、あぁ、大丈夫そうな召喚を召喚しちゃえば?」


「………………! そ、その手があったかぁって駄目だ、触媒が無い。カラスでも召喚したら上手くいきそうだったけど、私の熟練度じゃ、まだ初めては何らかの触媒が必要なの」


「くはぁー。つ、詰んだー」

「どーしようー。もう泣きながら二人で宿に帰る?」


もうかれこれ三十分以上、私たちは下着姿だった。

えーん。寒いよぉー。そんな時に救世主? 私たちの目の前に何かが投げ込まれた。


ぽーんって。


「…………罠かなぁ?」

「もう罠でも何でも良いよ、開けてみよう」


布を開くとそこには作業服みたいな男の人が着そうな服が二セット上下お揃いで畳んであった。


「…………誰かに見られてたかなぁ、服は嬉しいけど」

「そうだねー。でも気配は感じなかったよ。いま私の精神状態も怪しいけど……」


「まぁ、とりあえず着ちゃお」


ガサゴソと大きめの作業着に袖を通しぶかぶかな二人が出来上がった。


「今日は帰ろうか……」

「うん。お風呂入ったらお洋服買いに行こうよ……」


結局その日、誰が作業着を投げ込んだのかって話も夕顔ちゃんとせずに私たちの黒歴史として今日の出来事は封印された。

そう、今日は何も無かった。

そんな家も無かった……良いね?


後日、グラ子さんにも二人で首を一杯振って誤魔化した。


ぶんぶんぶんぶん。



あの何も無かったがあった日から三日。

私たちのメンタルは甘い物を食べ歩く事により少しだけ回復したかもしれない。

ちょっぴりね。


今日もスイーツ食べ歩きをしていた。


「朋ちゃん、そろそろ次のクエストやってみる?」

「…………ええと、エアゴーレムだっけ?」


「そう。風で作られたゴーレム退治」

「ん。夕顔ちゃんが良ければ私は良いよ」


「うん…………ありがと。場所は前、行った事があるから大丈夫。此処から一時間ぐらいだよ」

「何か、用意する?」


「多分、何も要らないと思うけど…………着替えぐらいは持って行こうか」

「はは……分かった」


これが学ぶと言うことか。

大人の嗜みにも通ずると考えるよ、私は。

何も無いからも学べる私たち。


おっと忘れよう。


場所は夕顔ちゃんが知っているとの事で着替えとおやつだけ用意した。

明日が楽しみだね。




深夜、丑三つ時を廻った頃――――


「すーすー。くしゅっ。むぁ、むにゃ。うしみつどきってみっつだから深夜三時かとおもってたよぉー」

「ふぁー。ん、パンツありあとー。いえいえ、どういたましてー。のぞいちゃらめらんらんよー」


たーんたーんたたったー。と色々な場所を走り抜けて妖精さんを運ぶ音が私の中を駆け巡った。


朋ちゃんポイントを手に入れました。

Tポイント(朋ちゃんポイント)を使用しますかY/N

『あ、何か久々な気がするけど、そうでも無いのかな』


→朋ちゃんにプレゼントをあげる(ちょっとした物)

朋ちゃんに話しかけることが出来る。睡眠時ね(一日三分間ぐらい)

朋ちゃんの思考を誘導する(口八丁で捌け。上手くいけば誘導成功)

朋ちゃんと戦う事が出来る。(特別な状況化だけだよ、鍛えてあげてね。おすすめだよ)

朋ちゃんとレトロゲームを楽しむ二(おじさんとムーン○レスタでもどうだい?)

朋ちゃんと夕顔ちゃんからパンツを手渡しされる(どんな状況よ?)



『…………ぐぬぬ。パンツはおすすめではないのだな。っくはー』


『どうするか…………悩む。過去いち悩むぜ。これは。だってホントどんなシチュエーションよ?』


『つ、次絶対に…………ぐぬぬぬ。ポチッとな』


『あー。くそー。後悔したくねー。おすすめは外せないだろうに……でもパンツは罠だろうけど男の子はロマンを求めてなんぼやとも思う』


『…………仮にフリスビーみたいに投げられたらダッシュするし。仮に大怪我しても後悔はしない! そんな男でありたい、次ぜってー選ぶ!』


「何か燃えてるねー」

『げっ……お前は…………』


「お待たせだね。はいっ。突然ですけど、タイムオーバーです!」

『ぐぬぬ……』


「私の名前はういるおーだよ」

『知ってるよ。ウイスプちゃんめ』


「あら、待った?」

『出来れば来ないで欲しいっす』


「こんな美少女に向かって来ないでなんて! なんて酷い……ん、サービスしちゃうぞ!」

『え、サービスしてくれるの?』


「うんうんでもぐもぐだよ。おいしかったよ? とってもってことではい。これあげるー」

『…………おま、ちょ、何してくれてんだ!』


「二個食べてあげたよ。サービスで。とっても美味しかったんだよぉー」

『………………』


「だから、ムー○クレスタと私のパンツあげるー。ほやほやだよー」

『ぐはっ(吐血)…………なんてことを(涙目)』


「そんなに喜んでくれるなんて。嬉しいよおおお」

『俺のパンツ返してよー。あんなシチュ普通味わえないのにー』


「泣くほどに喜んでくれて嬉しいよ、んじゃ、まったねー」

『あ、おいぃー。ちょ、まってよぉー』



『………………』



『しくしく…………優柔不断で変態な俺だし、仕方ないしー。ハァー。いいもんいいもんパンツあるしー。この前のシーンを脳内再生して楽しむもーん。はーくんかっかーくんかっか』






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