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50男は皆おおかみで

夕顔ちゃんが私に手を出す、はいっと。

むんずと掴んで笑顔で返す。


ギルドまでの道のりで古代召喚術を図書館で学んでいた事を話すと、どの子を選ぶのか考えるのって楽しそうと話してくれた。


使い魔は同時に出すことも勿論出来る。


どちらかというとスケルトンちゃんは今の所、壁役で特攻隊長。

となると攻撃系とか周囲を把握できる目が欲しいのと回復とかなんだろうね。


回復が使える使い魔っているのかな? 姉さんが使っていた使い魔にはいた気がするけどあんまり覚えてないや。


魔女の弊害で私は回復を使えないけど使い魔は使えたはず。

バランスを考えると何時か欲しいねそんな子が。


あ、でもでも夕顔ちゃんがいてくれるから当面は回復大丈夫かな。

……それでも姉さんに会う時には絶対必要な気がする。


……夕顔ちゃんに話したら手伝ってくれるかなぁ? 

…………ん、駄目、やっぱ話せないや、巻き込んじゃうし。


夕顔ちゃんと冒険者ギルドまでの道のりをお話しながら歩いた。

この三日間は一人でいたから結構寂しかった。


でもそんなことも一人になってみないと解らなかった。

何か、色々と考えちゃうんだよね……独りだと。


冒険者ギルドについた。

でも入る時入り口で何故か視線を感じてその先を見ると男性の冒険者さんに凄い視線で見られている。

何かに、驚いている様な……はわわわって感じの視線だね、これは。


んー。私、何かしたかなぁ? 

んーと。


ああ、あれってあ、ええと、多分だけどこの人ダイラックの冒険者ギルド入り口でよくぶつかってた人かも…………。


でも知り合いでは無いから挨拶するのもヘンかな。

そのまま夕顔ちゃんとギルドの中へ向かい手続きして待っているとグラ子さんがやってきた。


「おー。数日振りやな。元気してたか、二人とも」

「お久しぶりです。グラ子さん」

「おひさです」


私も夕顔ちゃんに続いてグラ子さんに挨拶をすると「ほなあっちでなー」と何時もの五番カウンターへ誘われる。


「ふぃー。此処はもう定位置っ」

「うんうん。慣れちゃって居心地が良いね。角っこだし」

「あはは。そだね、何故か端っこって落ち着くよね」


「そういわれるとそやなぁ。少しは人の目線も端だし少ないはずやなねんけど、でも、変わらない気もするのはもうわからんわ」


「グラ子さん分かりづらい」

「どっちやねーん」

「色々あるんや、これだけ可愛い子が集まってるとな」


「おおー。まぁ、誰も見てくれないよりは全然良いと思う。でも恥ずかしいね。そういうの」

「どっちゃねーん」

「「「あははは」」」


グラ子さんと夕顔ちゃんと私。

なんだかんだで一時間ぐらいはお話していた。

そして次のクエストの話。


「そか、次行ってみるか。んーこの前提示した残りのクエストは…………ちと調べてくるな」


グラ子さんが調べに行っている間、なんとなくギルド内の人を見ているとやっぱり見たことがある人の顔が多い気がした。


この前のプリンスちゃんの時、手伝ってくれた人達が結構いるのかも。


みんなありがとーと叫びたい。

恥ずかしいからしないけど。


そもそも私たち位の年齢の人が殆どいないんだよね。

うーん、そういうもんなのかな。


「ねぇねぇ、どうして冒険者ギルドの中は私たち位の年齢の人が少ないんだろ?」

「ほえ? あぁ、うーん。幾つかは考えられるけど……グラ子さんに聞いてみようか、朋ちゃん」


グラ子さんさんは一旦は戻って来たけどまた何処かへ行ってしまった。


「今日は忙しいのかな」

「そだね。パタパタしてたね」


うーん、私は気づいていない振りをしているけど、はわわわの人がまた見ているね。

ん、夕顔ちゃんに相談してみよう。


「夕顔ちゃん、あのね。んー。何て話せば良いかなぁ……」


私は小声でありのままを夕顔ちゃんに話す事にした。


「多分なんだけどね、あそこにいる男性の冒険者さん。始めはダイラックのギルド入り口で数回ぶつかってね、私がサラダエクレアに来てそういうのが無くなったと思っていたら、今日冒険者ギルドの入り口で私を見てはわわわってしていたの…………これって何だろう?」



「ええーと。こ、恋…………かなぁ?」

「…………うん。故意だね、やっぱそうだよね?」


「そうだと面白いね。ドキドキだよ朋ちゃん。私がはわわわとしたいぐらいだよ?」

「え? 面白い…………夕顔ちゃんは強いなぁ。流石大人だ……」


「良いなあ朋ちゃん。ねえねえどの人?」

「…………お前達、真面目にボケるなー! で、どの人なん?」

「あらいつの間にグラ子さん。ええっとね、さりげなく見てね。入り口脇から三番目の人だよ」


「………………ふむ」

「んー。普通によさげ?」

「そ、そうかなぁ?」


三人でその男性の様子を伺っていると気づかれたみたいで外へ行っちゃった。


「あ、目があってもた…………逃げたで」

「あらら、残念……」

「…………やっぱり故意だね。どうしよう」


「うーん。朋ちゃんの魔力にやられたか、見る目があるでアイツ。単に一流のロリコンかもしれんがの」

「グラ子さん魅力では? まぁ似たようなものか」

「うー。複雑だよどのみちー。怖いし……」


「せやな、男はみんな狼やで、更には結局ゴブリンなんやでー」

「それを言っては…………うぅ、でも私もプリンスちゃん怖いよー」


みんなで言いたい放題。

でも実際は何なんだろう。

多分私を見てたよね。

うーん謎だよ……確かに此処冒険者ギルドでは多分私たち結構目立っているよね。

グラ子さんも夕顔ちゃんも可愛いし。

というか、此処大人の人が殆どだから目立つよね、やっぱり。




「さて、ほんじゃ残りのクエストなんだがな。幾つかは他の冒険者が終わらせていて、丁度良いのも含めてこんな感じだよ。まぁ、要望によりお使いや採取クエストとかは省いているけどな」


エアリアル退治。 街外れの一角で精霊に上手くなれなかったエアリアルの数体が暴走している。徐々に被害が増えている。早いとこ頼む。倒してくれ。


エアゴーレム退治。村の外れに住んでいた召喚術士が高齢で亡くなった。その者に命令されていたゴーレムが近づく者に対し攻撃をするんだ。倒してくれ。

エアゴーレムが守っているあの先に村の大事な資源があるんだ。


アーマーナイト退治。国が管轄する鉱山から脇道が発見された。中からアーマーナイトが出てきた。可能な範囲で調査せよ。


ベアボア退治。東の山で今年は多くのベアボアが見かけられる。後二〇体程倒して欲しい。


初級ダンジョンへの道。 昔からある初級ダンジョンの一つ、アリアダンジョン一階を制覇せよ。


コロシアムで腕試し。 ランク者たるもの己の実力を見定めよ。


「とまぁ、こんな感じかな。新しいのは一応三つ増やしておいたで。でも他にもあるからお気に召さなければまた探すから、遠慮無く言ってな」


「ええと、新しいのはこの三つかぁ、ふむふむ……あ、ついにダンジョンデビューも出来るんだ。楽しそう」


「ホントだ。ダンジョンはロマンって姉さんも話してた。私もそれは何となく解るよ。あ、でも腕試しって言うのも気になる」


「ベアボアさん……泣いてええんやで」

「あは。……でもベアボアってどんな生き物ですか?」


「ああ、んとな、名前通りなんやけど、熊とボアっていう猪みたいのの混血なんやで。形は猪寄りなんやけど力が強めでたまに立ち上がって少しなら二足歩行もするとか」


「ふーん。まぁ、かわいくは無さそうだね」

「でも強そうだよ、夕顔ちゃん。これはがおーとか言いそうじゃない?」

「これも言わないんじゃないかなぁ? ねぇグラ子さん」


「がぉー」

「「あはは、可愛いって」」

「んで、今回はどうする?」


「……朋ちゃんはどうかな?」

「…………んー。腕試ししてみたいかな」


「夕顔ちゃんは?」

「そうねー。折角だからエアリアルとエアゴーレムかなぁ」




「うん。順番に行こっか、エアリアルの後にエアゴーレムで腕試しでどうかな?」

「おっけー。グラ子さんよろしくお願いします」

「ういうい。よろしゅーな」


説明だけしとくなとグラ子さんに教えて貰った。


先ずはエアリアル退治。これは他の冒険者パーティーが幾つか受け持ったらしいんだけど、駄目だったみたい。私たちが駄目ならもうCランク以上に引き上げるって言ってた。

でもそれって話は置いといて、何故駄目だったのかは誰も語らないんだって、面白そうだね。


楽しみだ。

今週一杯は今まで通りで投稿します。

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