41私の名前はういるおーです
「ふぅー。出たよ。次どぞー」
「あ、うん。じゃあいってきます」
「どぞどぞー」
お風呂場も結構大きくて、まぁ昔のお風呂って感じはするけど作りがしっかりとしていて安心する。
洋服を脱いで下着も外す。
タオルも着替えも持ってきているけど一応もう一回だけ確認。
さてと入りますか。
「ふぅー」
身体をお湯で流してからとりあえず湯船に浸かる。
あー。やっぱりお風呂は良いよね。
暖かいお湯に包まれている感じ、気持ちいい。
シンとしたお風呂場の中、私がお湯を触る音のみが響く。
今日は見つからなかったなぁ。
お風呂から出たら色々と情報を整理させないと。
「はー暖かいなぁ……」
暖まった所で一旦出て身体を洗う。
持ってきている石けんとシャンプー剤とリンス。
頭もごしごし、キレイキレイにしないとね。
乙女はそうやって守られてるんだって。
多分リセルさんが言ってたんだっけ? ダイラックにも戻らないとね。
シーラさんとエッタさんに迷惑を掛けちゃったと思うし、やらなきゃいけない事が一杯あって、更に増えていく感じもある。
なるほど、これが心の荷物かぁ…………。
姉さんが忙しいときに騒いでたね。
重くて動けなくなる前になんとかしないと。
さて、もう一度、暖まってから出よっと。
「ふー。ほかほか。さっぱりしたー」
お風呂から出て一階の大きめのリビングへ、夕顔ちゃんはごはんの用意をしてくれているみたい。
テーブルに調理されたお肉とかお野菜と色々と並んでいる。
「準備出来てるよーご飯食べよう、朋ちゃん」
「用意ありがとー。夕顔ちゃん」
「結構、色んな食べ物用意してくれたみたい。ご馳走だね」
「ほんとだね。明日は頑張らないと!」
「そうだねー。じゃあ食べながらでさっきの情報でも纏めてみようか」
「おっけー」
いただきまーす。
と二人してまずはモグモグと、私もだけど夕顔ちゃんも結構お腹減っていたみたい。
私は最近無理ゲーしてるからかお風呂入って落ち着いたらお腹減っちゃった。
とりあえず村の周辺ではこの辺りって場所は解らなかったけど、聞き込みにより怪しい場所が判明したけど両方とも洞窟なんだよね、やっぱ。
気になるお話とかも幾つかあったけど時間も掛けられないしって事で、とりあえず洞窟に絞ってみる事で決定した。
「んー。ねぇ、夕顔ちゃん」
「ん、なーに? 朋ちゃん」
「えっとさ、ゴブリンって基本は洞窟に住んでいるのかな?」
「あぁ、んー。私も生態までは良く解らないや、でもそういう話は聞いたことがあるかも」
「この前のコボルト達も洞窟だったよね。住むには便利なんだろうね、洞窟」
「そうねー。あぁ、聞いた話だけどね、洞窟に力のある魔物が住み着くとダンジョンになっていくって話があったかなぁー」
「おぉ、そなんだ。ダンジョンも何時か行ってみたいね」
「そうだね、冒険者としてはダンジョンや迷宮に塔とかも。んーロマン感じるよ」
「あは。姉さんもロマンは大事って言ってたなぁ」
洞窟は二ヶ所あるらしく大きい方と小さい方、夕顔ちゃんと話した結果大きい方から行く事になった。
んー。もし、もしもダンジョンになってたら。
なーんて考えてしまう私も中々の冒険者かしらね。
深夜、丑三つ時を廻った頃――――
「すやすやむにゃむにゃ、ふぁ? うしさんやー。きゃとられちゃうよぉ…………」
「んーんふふー。美味しいはつくれるんだよー」
たかたかたったたーと今にも〇〇階が始まりそうな音楽が私の中に流れている気がするけど降りてくるのはもっと大変みたい。すぴぴぴー。
朋ちゃんポイントを手に入れました。
Tポイント(朋ちゃんポイント)を使用しますかY/N
『ん。もうそんなに貯まったのか?』
『えーと、今回は何があるのかね』
→朋ちゃんにプレゼントをあげる(ちょっとした物)
朋ちゃんに話しかけることが出来る。睡眠時ね(一日三分間ぐらい)
朋ちゃんの思考を誘導する(口八丁で捌け。上手くいけば誘導成功)
朋ちゃんが気絶した時、寝てる時に朋ちゃんを動かす事が出来る。目覚めたら終了だよ。
朋ちゃんとレトロゲームを楽しむ二(おじさんとムーン○レスタでもどうだい?)
『んー。どうするかなー。今回は。あ、以前出てきた物なども選べるのか…………』
『感情の共有はポイント足りないか…………』
『あ、一応これ取っておくか、保険でな』
『ぽちっとな』
『しっかし、魔法が頭打ちだなぁ、大分体力みたいな物は回復したんだがこの空間で一千回ぐらい魔法を撃って経験値が一桁とはね』
『あーもう少し上位の魔法を撃たないと駄目かもしれないな、やっぱ。それか何かで枷が掛かってるとかか?』
『はー。手持ち無沙汰かね。もう一つのコードも欲しいんだけど無理だしなぁ、これも何かが足りていないみたいだ』
『大人しく回復させながら朋ちゃん見てるかねェ…………』
「暇そうだねー」
『んん? お前は誰だ?』
「はいっ。突然ですけど、タイムオーバーです!」
『へっ?』
「ワタシの名前はね、ういるおーって言うよ」
『…………ウイスプ?』
「へぇー。ワタシの事知ってるんだ…………」
『知ってる…………いやしらんけど』
「どっちゃねーん。まぁええわ見逃したる。話は早い、ワタシも早い。今回時間切れだからこれあげるよ」
『はぁ? 時間切れ? って何だよ』
「時間切れは時間切れだよちちんぷいぷいの陳腐化だよ、壊してもう食べちゃったよ。美味しかったんだよ」
『んー。何かそんなゲームの仕様があった様な…………でも他のゲームじゃん』
「ま、そんなとこだよ、そこに置いておくよ。んじゃねー」
『おい! って消えたゾ。うーん。何だったんだよ一体』
『何を置いていったんだ? ………………これ平安京』
『…………って時間制限付きかよ、確かに今回はレトロゲーム二ってなってるな。……そういう事か、まぁ折角だし楽しむかって違うだろ!』
『マジ怖いな。今のって、気がつかない内にゲームオーバーあり得るのか? コレ……』
『そして完全攻略の夢は潰えた。ちっ、巻き戻しはよ。何かの不具合で詫び石とかくれても良いのになぁ』
『セーブ出来ないしなぁ。んー、まぁ仕方ない、切り替え大事。とりあえず遊ぶか…………ぴこぴこ』




