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10図書館ではお静かに

手を離して私はもう一度リーアさんを見てから頷くと図書館へ向かった。でも、心はすぐに落ち着く訳でも無く。はぁー。


折角友達になれたと思ったのにー。やっぱり私は落ち込んだ。人と出会うのも別れるのも、仲良くなるのも…………。


一瞬なんだ。大事な出来事は一瞬で決まる事がある。生き抜く為の心構えなのかなぁ。はー。ため息をついて歩いていたら図書館を通り越す所だった。


おっと、ここだよ図書館。看板も出ているし、えーと、ダイラック図書館。うん。そのまんまだ、大丈夫のはず。


結構立派な石とレンガで出来た建物の階段を上がり木の扉を引いてみた。ノックとかするのかなーとか、思ったけど違ったらと思ってまずは引いた。


中を覗くとその先に受け付けの様な所があり、お姉さんが一人いた。受付以外を見てみると本を置いておく棚が一杯あり所狭しと本が並んでいる。


人はお姉さんと私以外誰もいない。ちょっと、どきどきするけど中へ入って落ち着いた雰囲気のあるお姉さんに挨拶した。


「こんにちは。初めてなのですが此処が図書館で良いですか?」


「はい。此処はダイラック図書館です。初めてですね。私は本日の受付のシルクと言います。では簡単に使用方法のみお話しますね」


「はい。よろしくお願いします。私は朋と言います」


私はぺこりと頭を下げるとお姉さんはニコッと笑みを見せて話してくれる。


「此処では本の閲覧が可能ですが、幾つかのルールが有ります。年齢が十歳以上で何処かのギルド登録をしていること、とりあえずこれだけでも閲覧は可能です。勿論ギルドのカードは必要ですが。先ずは受け付け。此処の所にギルドカードを照らします。するとカードの情報を読み取ります。読み取りが終わるとそこの受け皿からキーが出てきます。そのキーを持ってお探しの本を探してください。本の左上には鍵を差し込む所が有りそこに鍵を差し込むと本を持てる様になります。この建物内でのみ閲覧可能です。返却は逆に所定の位置へ本を返却すれば本棚が勝手に修正しクリーニングをします。使わなくなった鍵はそこの返却ボックスへ入れてください。こんな感じです」


「はい。大体だけど、解りました。時間制限とかは有りますか?」


「館内の終了時間までなら同じ本をずっと読んでいても大丈夫ですよ。人気がある本などは本の数を増やしたり初期の魔法などで簡易的に見ることも可能となっています。館内は朝の十時から十六時迄となっております」


「なるほど、ありがとう。ええと、他に知っておいた方が良いことなど有りますか?」


「――――はい。館内ではお静かにお願いします。これは人が他に居なくてもそういうルールとなっているのでお願いします。それと、飲食は基本禁止です。飲食可能なスペースも有りますのでそこでお願いします。ギルドのランク次第では閲覧可能な本の数も増えます。これは登録したギルドカードにより入れるエリアが限られているので入れるエリアのみの閲覧でお願いします。ランクか会員様で幾つかの特典が有ります。会員は年間の会員で一定の金額の寄付で会員になる事が出来ます。他には普通に本を読むだけなら得には禁止行為は有りませんが、複写は別にルールが有りますので、その時は司書。今日は私ですが。話してみてください。大まかですが、以上です。あ、お探しの本などが見つからなかったらお聞きください。基本的には需要が多い本が此処から見て手前側に置くようにされています」


「ありがとうございます。とても良く解りました。試してみますね」


私はギルドカードを所定の位置に照らし合わせる。すると数秒後に鍵が一つ出てきた。


鍵を握り右手の奥へと進んだ。そこには幾つかの棚が有り本が所狭しと並んでいる。一番手前の本を見てみるとスキル項目について。という本がある。


その隣も見てみるとスキルの種類コード全集とその隣も同じシリーズなのか、スキルの種類エクスパ全集と書いてあり需要があるんだなぁって思った。


その隣は英雄譚の様で『碧と朱。奇跡の勇者とその代償』と書かれている。その隣は『教えてみゃー子先生』という良く解らない本が置いてある。


手前から二、三冊ぐらい読めれば良いかなぁと一番手前にある本の左上に先ほどの鍵を差し込んでみた。すると、カチリと言う音と共にロックが外れて本を持ち運び出来る様になる。


周囲を見渡すと机と椅子が並んでいる窓際の場所が有ったのでそこへ本を持って行きページを開いた。

本に触れるのは久々。


村では一冊も見かけなかった。魔女の住処には一杯あったけど、此処の本はまだ早いわねって姉さんに言われていたから昔話みたいな本か草木の図鑑ぐらいしか魔女の住処では読んでないんだよね。

結構薄い本とかもあったから、これぐらいなら私でも読めそうだよって姉さんに言ったらその本は私でも早いぐらいなのよと、複雑な顔をしていた。どんな内容だったのかな?




目次が有ってページをめくっていくとスキルについて書いてあった。初めの方を読み進んでいくと姉さんが話していた内容を更に詳しく広げた事が書いてあるみたい。読み進めていくと結構色々な事が解った。


まず項目について、ワードとエクスパは頑張れば誰しもが持てるスキルであり、様々な選択も出来る。主にワードは生活様式のメインスキルとなっており。人々の生活スタイルにより組み込まれる。


此処でも後述するスロットの概念があり、セットしなければ上手く扱うことが出来ない事が多いのだが、

生活様式でそこまで上手く扱わなければいけないスキルというのが無い為、常識的にはワードにスキルをセットする事はほぼ必要ないとされている。


勿論、ちょっとした火の魔法や水の魔法を器用に扱いたいなどの人々はその魔法なりをセットする事もある。スロットと言うのは身体や心の何処かに存在すると言われているが、詳しいことは秘匿とされ、スロットの概念は学校で学ぶのが決まりとされている。


エクスパは人々のメインの項目。その人がなにをしたいか、どんな事を得意として生きて行くのか、その物事をスロットにセットすると扱い安くなる。スロットは持っている人と持っていない人が存在し、待っていない人は威力も効果も限られてしまう。



肝心のコードは解っている時点でやはり原則は一つ。考察した人の話ではエクスパにもしかしたらコードを増やすスキルがあるんじゃ無いかなどの話が学者さんからは出ていた様。


今までは勇者などの限られた人の中ではコードを二個持ちそれを極限まで使用出来た人も居たらしいが最近の通説では仮にコードが二個存在していたとしても初級と言われる値までが終わるまでは他のコードのスキルには手を出さない方が良いのではという話。


何故二つ同時に覚えたり扱ったりしてはいけないのかというと、スキルにはおおよそ、スロットという物が存在していて、そのスロットにセットしていない状態で土台のシステムを使用してしまうと不都合がよく起きる為、そのスロットの存在が鍵なのではという見方が一般的みたい。


うーん。なんとなく良く解らない。けど恐らく自分の中で使えそうな状態って言うのが解る時が来るって事かなぁ。


コードとは言わば才能である。とある街でランダムに調べた結果、百人に一人の割合ぐらいでしか、コード保持者は見つからなかったとの話もある。


他のワードやエクスパは自ら望んで選ぶ事が可能だが、コードは選ぶ事が出来ない。つまり、コードの保持者は特段、嫌で無ければそのスキルを伸ばすことをお勧めするし、コードにある位だから嫌いなはずが無いと書いてある。


本の半分位まで差し掛かると今度はコードの種類について書いてあった。私の場合は古代召喚術と剣術(大)と高位魔法展開。この三つを順番に見て、後は気になるコードがあれば見てみようかな。



手前から見ていくと剣術について書かれていた。


――――剣術。スキルの中でも一番ポピュラーで安定した人気を誇る剣術。その凡庸性は最たる物でどんな状況化でも役に立つ。


このスキルが有って困る事は基本無く。老若男女この世界に生きるならば必要必須なスキルである。


項目により大凡の伸びしろは決まっているが、例えワードからのスタートだったとしても、たゆまぬ訓練、努力等により、名人位や達人位を超えて、更に上の位猛将位や闘将位などまで届くだろう。コードにある人は、最高位の天翔神や天衣神まで辿り着く事が出来るかもしれない。ランクは10段階位あり、級、段、者、人、将、王、帝、聖、神となり。最後にマスタークラスとなる。


神クラスの中から選ばれた一人が基本マスタークラスとなる。このスキルの才能がある者は己の運命も優位に導くだろう。


へぇー。結構良さそうだね。剣術。状況を選ばない所は良いね。要するに応用次第なのかな? 一人で生きていくなら必要な気はする。


でも私、見習いだけど魔女なんだよなぁ、多分。あ、でも魔法剣士なんて良さそう。想像するのって楽しいよね。


――――高位魔術展開。魔法には種類があり、簡単な魔法から、扱いが難しく制御するのも大変な魔法など様々な魔法が存在する。


大まかな呼称として此処でも魔法という風に扱っているが、魔法の威力、強さなどの要因から、解りやすくするために魔法の強さをランク付けしている。


下から、下級魔術。魔術。高等魔術。魔法。大魔法。戦略魔法。極限魔法となり、魔法以上は全て高位魔術展開の支配下にある。


高等魔術までは高位魔術展開が無くても扱える範囲内となり以降は高位魔術展開が無ければ制御もろくに出来ないし、具現化、発動も殆どしない。

失敗すると時折暴走し、様々な被害が年間でも数件確認されている。しかし魔法以降の魔法、大魔法などは便利な魔法が多くあり、無理に使う者も後を絶えない。


魔術の天才とは――――考えると必ずこのスキルが必要となる。


スキルの中でも扱うのが難しくスキルアップにも相応の時間が掛かる。基本、扱える基準はエクスパ以降となる。


もしもこの項目をコードに持つ者が居るのであれば是非極めて欲しい。貴方はこの世界で一番の魔法使いになれる資質を持っているのだから。


なるほどねー。これも凄そうだねー。魔女と言えば魔法は必須だし、使い勝手良いだろうし。魔女だし。私の目的の助けに必ずなるだろうなぁ。


まだ目的が解らないけど…………。世界で一番の魔法使いってどんなんだろう? まさかあの姉さんを超えられるのかな? 


うーん。イメージ沸かない。あはは。


そしてこれ。

――――古代召喚術。召喚術には確認されているだけで二種類あり、一つは召喚術、もう一つが古代召喚術と言う。


何故言葉が別れているかと言うと、古の時代から今の時代にシフトチェンジするときに大規模な進化があったとされている。


それを単に進化と言うか環境に適応したと言うかは考え方次第だが、動物や魔物達はその世界に変化を求められた。


地殻変動やら何やらで今までの常識が変わる大きな事が幾つか起きたとされている。そこを境目に古代召喚術と召喚術に別れた。


単純に全体的な能力だけで言ったら召喚術の方が強く使いやすい。古代召喚術はかなりピーキーで癖がある魔物などが多く術者の力が強くないと簡単に召喚した魔物などに襲われる。

様は従ってくれない。この古代召喚術を極めようとする者は己の能力を少しでも底上げしてベースを強くする必要がある。また魔力の強さや魔力容量。この値が最重要な強さを表す項目とも言える。


食われずに従えろ。圧倒的な魔力と強さでねじ伏せろ。古代の魔物達が頭の良い貴方に従う時、貴方は何になりたいのか?


好きな物を選ぶと良い。


望む未来が必ず手に入るだろう。



むむむー。どれも凄そうだなぁ。選べないけど、強いて選ぶならやっぱり古代召喚術かなぁ。

何故か気になる。


あ、そういえば選び方ってあるのかな? ちょっと探してみよう。

ご拝読頂きありがとうございました!

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