8冊目.学園非科学研究部
僕は、ピアスの少年(謎の人物)の後ろを歩いていく。
廊下には、彼と僕の足音だけが響いている。
渡り廊下をわたり、部室棟の方まで歩いていく。
運動部の部室の横を過ぎ、文化部の部室ゾーンにはいる。
その奥、不思議なオーラを纏った部室が1つある。
まさか、あそこじゃないよね
ピアスの少年は、慣れた足取りで不思議なオーラの部室に向かっていく。
嘘でしょあそこいくの!?
僕は、心の中で首をふり続けるが、仕方なくピアスの少年の後ろをついていく。
ピアスの少年は、部室の扉を開け入っていく。
「こんにちはーす」
少年はそんな挨拶をしながら入っていった。
僕は後ろについて、
「お邪魔します」
と言いながら入る。
その部室は思ったより広かった。
僕はその部室を見回す。
部室内には少年を含めて5人いた。
「部長連れてきました」
少年が1人の椅子に座っている男子生徒に話しかける。
部長と呼ばれた人物がノートに何か書きながら手で待ってのジェスチャーをした。
僕と少年は大人しく待つ。
そして部長と呼ばれた人物がノートを閉じ此方を見る。
「えっと、君が秋月薫君だね」
「あ、はい」
僕は短く返事した。
「今日は急に呼び出してごめん、私の名前は、継斗というこの部活の部長をやらせてもらっている。君にはこの部活に入ってもらいたくて呼んだんだ」
部長と呼ばれた人物は言う。
僕はえっ、と思いながら彼の方を見る。
彼はうん、と軽く頷き言う。
「さっきも言った通りに部活に入って貰いたい。理由は単純だ。君の右目とその能力が暴走しないようにだ」
僕は驚いた。
何故なら急におかしなことを言われたからだ。
僕の右目が何だって?
「僕の右目、能力?何のことですか」
「ごめん、話を急ぎすぎたね」
継斗が言う。
その後に真剣な目で僕を見る。
「君は、秋月君は最近不思議な本、いや、ノートを拾って読んだんじゃないか」
継斗は真剣な目を真っ直ぐ僕に向けて、話す。
僕は、思い当たることがあるので頷いた。
それを見て継斗はニコッと笑って話を続ける。
「それを私たちは『books』と読んでいる。それは不思議なことに読むことで謎の能力が発現する。そして、それを研究するのが私たち、学園非科学研究部だ」
彼は熱意のこもった声で語る。
「ってことは、僕にも何か能力が発現してるということですか」
僕は継斗へ質問する。
継斗は僕の右目をじっと見て言う。
「君はまだ能力が完全に発現しているわけではないようだね」
そういうと彼はノートを一冊出して、開く。
彼はある場所を指差す。
「秋月君はまだ発現仕切っていないようだ。そして、君にはこれから気を付けて貰わなければならない、もし、能力に溺れるなら、君は暴走する。君を襲った不審者のようにね」
彼が指差したのは図だった。
その図には能力の発現条件と書いてあった。
「そして、ここで決めて貰いたい。入部するかしないか」
彼は真っ直ぐな目で僕を見て入部届けを渡してくる。
……よし!
「入部します。どうせ暇だし」
僕は思いきって入部することにした。
彼は凄く明るい表情になった。
「では、部員を紹介するよ。まずは君を連れてきた人から、彼は旺太主にbooksの情報収集やサポートがメインだね」
部長が嬉しそうな顔で言う。
「旺太って言うっす。皆からはチェイスって呼ばれてるっす。同い年だからよろしくっす。」
旺太と呼ばれた少年は僕の方に軽くお辞儀した後に言う。
彼、旺太って言うんだ、何でチェイス何だろう
その次に部長は近くの女子生徒の方を見る。
見られた女子生徒はニコッと笑って言う。
「私の名前は、雛乃って言うわ。副部長をさせてもらってます。学年は2年生だけど気軽に話しかけてね」
雛乃先輩は言った。
雛乃先輩はどちらかというと可愛い系な女子生徒だ。
背はそこまで高くはなく胸もそれなりにある。
優しいお姉さんと言う感じだ。
その後部長が男子生徒を1人連れてくる。
その人は怖そうな印象だった。
男子生徒は僕を見て言う。
「俺の名前は、仁だ。雛乃と同い年だ。分からないことをがあったら何でも聞け」
あれ、意外と優しそうかも
最後に軽くにらまれたけど、仁先輩は目付きが鋭い他は背が高く、それなりに筋肉もあり、カッコいい感じだ。
仁先輩の自己紹介が終わった後に部長が、
「あそこにもう1人いるけど彼女は……後回しでまた今度」
そう言って、1人の女子生徒を指差す。
軽く睨まれた気がしたけど……
よくみるとその女子生徒は、前にすれ違った不思議なことを言ってきた女の子だった。
前は分からなかったが、凄く綺麗な女の子だった。
僕はしばらく彼女に目を奪われた。




