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books ~僕らのものがたり~  作者: 海純/六郎
9/12

8冊目.学園非科学研究部

僕は、ピアスの少年(謎の人物)の後ろを歩いていく。


廊下には、彼と僕の足音だけが響いている。


渡り廊下をわたり、部室棟の方まで歩いていく。


運動部の部室の横を過ぎ、文化部の部室ゾーンにはいる。


その奥、不思議なオーラを纏った部室が1つある。


まさか、あそこじゃないよね


ピアスの少年は、慣れた足取りで不思議なオーラの部室に向かっていく。


嘘でしょあそこいくの!?


僕は、心の中で首をふり続けるが、仕方なくピアスの少年の後ろをついていく。


ピアスの少年は、部室の扉を開け入っていく。


「こんにちはーす」


少年はそんな挨拶をしながら入っていった。


僕は後ろについて、


「お邪魔します」


と言いながら入る。


その部室は思ったより広かった。


僕はその部室を見回す。


部室内には少年を含めて5人いた。


「部長連れてきました」


少年が1人の椅子に座っている男子生徒に話しかける。


部長と呼ばれた人物がノートに何か書きながら手で待ってのジェスチャーをした。


僕と少年は大人しく待つ。


そして部長と呼ばれた人物がノートを閉じ此方を見る。


「えっと、君が秋月薫君だね」


「あ、はい」


僕は短く返事した。


「今日は急に呼び出してごめん、私の名前は、継斗(つぐと)というこの部活の部長をやらせてもらっている。君にはこの部活に入ってもらいたくて呼んだんだ」


部長と呼ばれた人物は言う。


僕はえっ、と思いながら彼の方を見る。


彼はうん、と軽く頷き言う。


「さっきも言った通りに部活に入って貰いたい。理由は単純だ。君の右目とその能力が暴走しないようにだ」


僕は驚いた。


何故なら急におかしなことを言われたからだ。


僕の右目が何だって?


「僕の右目、能力?何のことですか」


「ごめん、話を急ぎすぎたね」


継斗が言う。


その後に真剣な目で僕を見る。


「君は、秋月君は最近不思議な本、いや、ノートを拾って読んだんじゃないか」


継斗は真剣な目を真っ直ぐ僕に向けて、話す。


僕は、思い当たることがあるので頷いた。


それを見て継斗はニコッと笑って話を続ける。


「それを私たちは『books』と読んでいる。それは不思議なことに読むことで謎の能力が発現する。そして、それを研究するのが私たち、学園非科学研究部だ」


彼は熱意のこもった声で語る。


「ってことは、僕にも何か能力が発現してるということですか」


僕は継斗へ質問する。


継斗は僕の右目をじっと見て言う。


「君はまだ能力が完全に発現しているわけではないようだね」


そういうと彼はノートを一冊出して、開く。


彼はある場所を指差す。


「秋月君はまだ発現仕切っていないようだ。そして、君にはこれから気を付けて貰わなければならない、もし、能力に溺れるなら、君は暴走する。君を襲った不審者のようにね」


彼が指差したのは図だった。


その図には能力の発現条件と書いてあった。


「そして、ここで決めて貰いたい。入部するかしないか」


彼は真っ直ぐな目で僕を見て入部届けを渡してくる。


……よし!


「入部します。どうせ暇だし」


僕は思いきって入部することにした。


彼は凄く明るい表情になった。


「では、部員を紹介するよ。まずは君を連れてきた人から、彼は旺太(おうた)主にbooksの情報収集やサポートがメインだね」


部長が嬉しそうな顔で言う。


「旺太って言うっす。皆からはチェイスって呼ばれてるっす。同い年だからよろしくっす。」


旺太と呼ばれた少年は僕の方に軽くお辞儀した後に言う。


彼、旺太って言うんだ、何でチェイス何だろう


その次に部長は近くの女子生徒の方を見る。


見られた女子生徒はニコッと笑って言う。


「私の名前は、雛乃(ひなの)って言うわ。副部長をさせてもらってます。学年は2年生だけど気軽に話しかけてね」


雛乃先輩は言った。


雛乃先輩はどちらかというと可愛い系な女子生徒だ。


背はそこまで高くはなく胸もそれなりにある。


優しいお姉さんと言う感じだ。


その後部長が男子生徒を1人連れてくる。


その人は怖そうな印象だった。


男子生徒は僕を見て言う。


「俺の名前は、(じん)だ。雛乃と同い年だ。分からないことをがあったら何でも聞け」


あれ、意外と優しそうかも


最後に軽くにらまれたけど、仁先輩は目付きが鋭い他は背が高く、それなりに筋肉もあり、カッコいい感じだ。


仁先輩の自己紹介が終わった後に部長が、


「あそこにもう1人いるけど彼女は……後回しでまた今度」


そう言って、1人の女子生徒を指差す。


軽く睨まれた気がしたけど……


よくみるとその女子生徒は、前にすれ違った不思議なことを言ってきた女の子だった。


前は分からなかったが、凄く綺麗な女の子だった。


僕はしばらく彼女に目を奪われた。

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