実験小説 目を閉じて開くと・・・・・・
私が目を閉じて開くと・・・・・・ 。
タオルにくるまれてお母さんに抱かれていた。
はじめてみる世界は新しく、ワクワクしたのを覚えている。
私が目を閉じて開くと・・・・・・ 。
小学校の入学式で、元気よく返事をしていた。
そして、帰りに正門で、記念写真を撮っていた。
私が目を閉じて開くと・・・・・・ 。
修学旅行に仙台へ行っていた。
オルゴール館の素敵なオルゴールがきれいであった。
私が目を閉じて開くと・・・・・・ 。
中学生で、受験勉強中であった。
同時に、志望校が決まらずイライラしていた。
私が目を閉じて開くと・・・・・・ 。
高校で、文化祭の準備中であった。
好きな女の子と話したのが最高の思い出であった。
私が目を閉じて開くと・・・・・・ 。
大学で、勉強中であった。
優秀賞をとったことを記憶している。
私が目を閉じて開くと・・・・・・ 。
仕事に疲れて、休んでいた。
明日も仕事かと思うと気が病んだ。
私が目を閉じて開くと・・・・・・ 。
父親の葬式に出ていた。
仲良くなかったが、私は泣いていた。
私が目を閉じて開くと・・・・・・ 。
記憶や思い出がよみがえる。
そして、懐かしむ。