表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/211

閑話1 『白』と『黒』

「姉上、どうされた?」


「…ホムラの封印が、解けました。」


「それは…誠ですか!?」


「ええ。先ほどから魔力を感知しております。ただ、抜いただけでは…」


「確か、番人がおりましたな。『金』が寄越した、屈強なエビルブル・ジェネラルが。」


「資格が本物なら、きっと打ち破るでしょうが…。」



「!!!」



「姉上?」


「どうやら、打ち破ったみたいですね。ホムラの力を上手く引き出せたのでしょう。」


「では、本当に…」


「ええ、間違いありません。ホムラの封印を解き放つ、選ばれし者が誕生したのです。」


「ならば我らは…」


「今は動く必要はありません。あの魔物を打ち破ったのですから、恐らく“装”にもすぐ気付くでしょう。それも解除の鍵です。予定では6つ目の封印が解けたはずです。」


「然らば、この地に向かう切っ掛けを知り得たのか。」


「ええ。恐らく。宿主次第でしょうが、こちらに向かってくることでしょう。そのうち会えますよ。」


「…」


「不安ですか、アグロ。」


「あの時とは違う、そう理解はしております。きっと御せるはず。そうでないとなると、また我らが…」


「今は信じて待ちましょう。どのみち、私たちの元へたどり着けなければ、封印は全て解けないのですから。」


「…彼等には、何て?」


「特に。放っておいて良いと思います。恐らく『碧』は気付いたはずですが。」


「ならば導かれるか…または、殺されるでしょうな。」


「任せましょう。今、私たちに出来ることは待つことだけです。」


「なんとも歯痒いが…約束ですからな。」


「ええ。その通りです。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ