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HappyWork!  作者: 佐藤煌亜
1/4

第1話 ようこそ!Happy Corporationへ

※はじめに※

・本作品はフィクションです。物語に登場する人物等は実際には存在しません(おそらく)

・趣味程度で始めたので、微量の誤字・脱字は見逃していただけると幸いです。

・本作品は私、佐藤煌亜初の作品になります。


それでは、どうぞよろしくお願いいたします。


ピピピピ!ピピピピ!

A.M.7:00を指した時計の針とともに、けたたましく鳴り響く目覚まし時計で俺、社武畜やしろたけちくは起床する。


「んぁ~もうちょい・・・」


そう言って武畜は、自身が温めた布団の中に再び潜る。

彼について詳しく触れるとするならば、性別は男、年齢18歳、彼女はいるわけもなく容姿は中よりの下といったところで、つい最近高校を卒業し地元青森を飛び出し上京してきた。新社会人である。


~あれは3日前に遡る~


当初、家内にはかなり心配されたが、正直それが鬱陶しかった。うちは父、母、妹の4人家族で中でも妹の

「玲美」(れみ)は家を出る際俺に抱きついて離さない程だった。ちなみに玲美は今年高3で来年大学に

進学するとかしないとか。容姿は今どきの女子高生といったところだろうか。


「兄ちゃん、いっぱい稼いで帰ってくるからな!」

「わざわざ遠くに行く必要ないじゃん!!県内就職でいいってば!」


ごもっともである。実際、どうしても東京!という訳でもないのだが、正直一人暮らしには前々から憧れていたり、このブラコン妹からも離れれると思うと実家暮らしはもうこりごりなのである。

それを直接喋ってしまうと傷つくと思ったので、建前も兼ねて金銭関係を持ち出した。

家内も最初は猛反対だったのだが、「1回行ってどんなもんか見て来い!」といって了承してくれた。

4,5時間に及ぶ家族会議(半分は妹)が終了し、1週間後に青森を発つことになった。


「地元の奴らにあいさつしとくか。」


徐にスマホを取り出し、メールアプリを立ち上げる。


『今夜飯でもどう?』


そう打ち込むと物の数秒で返信が返ってきた。


『いいよ。いつもの行くか。』


小学生からの付き合いである友人たちで作成したグループがあるのだが、そいつらも俺と同じで今年

就職やら進学するメンツだ。ちなみに県外に行くのは俺だけだ。


その日はグループ全員が集まって行きつけのラーメン屋で語り尽くした。


「だば、達者でなっ。」「たまには連絡しろじゃ!」「すぐ帰ってくるんでーぞ?(笑)」


祝ってくれてるんだか、ばかにしてるんだか。でも普通に嬉しかった。照れ屋な俺はもじもじしながら


「おぅ!」


・・・とだけ言ってお別れ会は終了した。


ー1週間後 新青森駅にてー


「それじゃ、行ってきます。」

「体さだば気を付けで」

「まぁ精々頑張れじゃ」

「早く帰ってきてね・・・。あと着いたら連絡すること!」


母は目元に涙を浮かべ、父は真顔でただただ仁王立ち、妹の玲美は持ってきたであろうハンカチで

自身の涙やら鼻水やらをふきながら手を振ってくれた。アナウンスとともに新幹線が到着し、俺は乗り込む

別れ際とは辛いものだ。けど、みんなも頑張ってると思えば頑張れるし、なにより大切な家族がわざわざ

こうして見送りにまで来てくれたのだから、ここまできて「やっぱ帰る」なんてことは言えない。


アナウンスとともに新幹線が出発し、見えなくなるまでみんな手を振ってくれた。

完全に見えなくなったところで、俺は我慢していた涙を思いっきり流した。

それとともに新生活に向けて再度本腰を入れよう!と1人意気込んでいたのだった。


新幹線の中で俺はいろいろ考えていた。これからのことに対する不安と、やっぱり県内に残るべきだったんじゃないかという後悔、それから仕事が見つかるかどうか。


「まぁ今更いろいろ考えてもしょうがねぇ!」


そう言うと、持ってきたアイマスクをかぶり東京までの長い道のりを寝て過ごしたのであった。


ーまもなく、終点東京です。お荷物などのお忘れ物がございませんようご注意ください。-


アナウンスとメロディーとともに俺は睡眠から覚める。

窓から見た景色に俺は感動した。流石大都会東京と思わせるような高層ビルが立ち並び、最先端と

呼ばれる理由が納得のいく交通機関の発達、人々のファッション。


「こりゃ、たまげたなぁ」


田舎者の俺には少々刺激が強すぎたのかもしれない。駅の改札を何とか抜けて、目的地のアパートを目指す。何より驚いたのは人の数だ。


「駅のホームだけで俺が通ってた高校の生徒くらいはいるんじゃね?」


盛りすぎた・・・。俺が目指すアパートがあるのは中野区といって、東京から地下鉄丸ノ内線で一本の

新中野駅から徒歩10分のところにある。

電車の中もなかなかの混み様だった。平日の昼間とあってか座れる席がちらほらある程度だ。


30分ほどで新中野に到着し、俺は大家さんから送られてきたメールを開き、地図を見ながら目的地を目指す。


「大家さん、どんな人なんだろ。馬鹿怖ぇ人だったら嫌だなぁ。」


などと考えつつ歩いていると、目的の建物であろうアパートが見えてきた。築10数年鉄筋コンクリート造2階建てでなんでもつい最近改装工事が終了したとのことだった。見た目は結構しゃれてるアパートである。

人通りも多く、近くにコンビニやスーパーといったお店も多々見受けられた。立地も良き!


「確か、俺の部屋は104号室だったな。鍵取りに行こう。」


俺は鍵を受け取るために大家さんの部屋である101号室に着いた。途中誰かに見られた気がしたが特に気にせずにいた。軽く深呼吸をしインターホンを鳴らす。


ピンポーン


「はぁい!」

「!?女性の声?しかも少し幼い気が・・・」


内心「よっしゃ!」と思い、返事とともに現れたその女性を見て俺は一言。


「ロリィ・・・」

「何か言いましたか?」


見た目は小学生上学年と中学生の間位で、背も俺のお腹程しかなかった。


「はっ!あ、あのスイマセン!大家さんのお部屋でお間違いないでしょうか?」

「そうです!わたしがこのアパートの管理人の深月みつきといいます。あなたが今度入居する104号室の

社くんですか?」

「はい、お部屋のカギを取りに来ました。この後引っ越しの業者さんが荷物を届けに来るので先にもらっておこうと思いまして。」


あれ、なんか今君付けされた気が、もしかして年上なのかな?あまり気にしないようにしよう。


「はぁい、これがカギになりますぅ」

「ありがとうございます。これからよろしくお願いします!失礼します。」

「あぁちょっと待ってください!これ引っ越し祝いですっ」


そう言って渡されたのは紙袋だった。中身は部屋に行ってから見ることにした。


「わざわざありがとうございます。これからお世話になります。」

「別に改まんないでいいんですよ!あ、社くんお仕事は決まってるのですか?」

「あぁいえまだです。これから探す予定でした。」

「丁度良かったです!それならうちの会社に入りませんか?」

「えっ!大家さん会社か何かを運営してらっしゃるんですか?」

「・・・みっちゃん」


何か聞こえたような?


「なにかおっしゃいましたか?」

「みっちゃんって呼んでください!」


えぇ・・・。いきなり距離縮まりすぎィ!


「み、みっちゃんさん?」

「みっちゃん!!」

「はい!みっちゃん!」

「うん!良い子ですね。なでなでしてあげます!」


調子狂うなぁ。どんな人なのかと思ったら、ロリっ子だし、我がままだし、まぁでも可愛いからOK!!!

深月さんこと(みっちゃん)に頭を撫でられ、俺は話を戻す。


「ところで、その会社というのは・・・」

「よくぞ聞いてくれました!改めまして株式会社"Happy Corporation"社長の橘深月と言います!

この建物は私が3年ほど前に買い取ったアパートを改築して会社にしました!」


ええええええええええええええ!社長だったんだこの人!やべぇ!ぱねぇ!ロリィ!


「あのそれ初知りなのですが、会社ということはほかに社員さんとかいらっしゃるんですか?」

「はい!いらっしゃいますよ。ほら、後ろに」


言われるがままに後ろを振り向くと、そこには長い黒髪ストレートのスーツ姿の女性が立っていました。

まったく気配を感じなかったので、思わず声が出てしまった。


「WAO!」


「その子は去年入社してくれたんですよ。今は私の秘書を担当してくれています。」

早乙女夕子さおとめゆうこといいます。分からないことがありましたらお気軽にお聞きください」


はぇ~すっげぇ美人。思わず見とれてしまった。手入れの行き届いているであろう長い黒髪と、その上身長も高くスラリとしたその体つきはモデルさんかと思うほどだ。つまり、ボンキュッボン。


「は、はいよろしくお願いします・・・って社長?大家さん?この会社って具体的にどんな活動をしているんですか?」

「みっちゃんですって!えぇと、主に地域の発展のために環境整備や交流、イベント企画をメインに絶賛稼働中です。」

「成程。しっかりとした会社ですね!それでは失礼します。」


背後に立っていた、夕子さんに手首をがっちり掴まれ身動きが取れなくなった。というか怪力!!


「フフフ♪社くぅんここに引っ越してきたということは、この会社に入社するってことなんだよぉ?」

「えっ、俺まだ入社するだなんて一言も!モゴモゴ」


夕子さんに手で口を塞がれる。器用だなこの人。


「観念するのです!!「オホホホホホホホホ」


深月さんに脇をくすぐられ、俺は我慢できず笑ってしまった。


「わかりましたって!入りますから!おやめくださいぃぃぃ」

「むふぅ~。それでいいのです!それじゃあ社くん!改めまして」


「「株式会社"Happy Corporation"へようこそ!(です)」」


俺は訳も分からず、入社させられるのであった・・・。


続く・・・








Happy Work!第1話をお読みいただきありがとうございました!

・・・いかがだったでしょうか?

初の作品ということもあり、血眼になって執筆してみました。

それでも誤字・脱字があるかと思われます。

文章の構成だったり、流れだったりとおかしな所があるかと思いますが、どうか温かい目で見て下さると

幸いでございます!

それでは次回Happy Work! 第2話ご期待ください。

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