ひとりの夜
分からないを書く事が、私の言葉の終わりだと思っている。
それは抽象的表現ではなく、具体的なことで、自分が分からないものを書き出すことが、私の言葉の終わりに値することだと思っているのだ。
だから感情と未来は、ちゃんと書く練習をしている。過去は沢山書いたけれど、あまり楽しくはなかった。
振り返ってみた機会。今でも思い出す、過去の人々。大切に思った人や、関わりたくないと思った人。たくさんいた。たくさんいた。
触れた指先は、まだ今も残っているだろうか。私は成長する。だから、少し不安だ。
孤独という情景がとても嫌いで、それでも人と距離を置かなければ落ち着かなくて、ただ人に好かれたい、好かれたいと思えば、思うほどに、その価値は上がり、到底、私の手に入らなくなる。
他でもない自分のせいだから、余計に嫌なんだ。
過去があるから記憶があって、過去があるから孤独になる。誰かと繋がって居なければ、私は死んでしまうのかもしれない。
それが分からないのは、私が必ず誰かと繋がっているからなんだ。私が思わない所から、私が繋がっているからなんだ。
ありがとう。
私を必要としてくれて。
私を覚えていてくれて。
感情を表現できる人間が、ここで息をして、心臓を動かして、のうのうと生きる理由は、きっと、未来の先に、自分の繋がりを探しに行くためだと、私は思う。
楽しい人生だ。
分からないことだらけの世界じゃ、私の言葉は尽きない。
繋がるあなたを、ずっと大切に思うよ。
未来の私が忘れても、大切に思うよ。