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僕は後悔する。  作者: sola
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6.直らない敬語

「ごめん、デザインセット貸してくれる?」いきなり話しかけられて顔を合わせることが出来なかった。「あぁ、うん。ちょっと待って下さい。」


どうしよう、緊張してる。静まれ、僕の心臓!


「さてと、うーん、あ!水と小筆がない。」

「ね、小筆持ってないの?」

「あ、探してきます。」僕は逃げるように美術室へ走った。((はぁ、慣れないなぁ...敬語になっちゃうしさぁ...


そう思いながら美術室へ行くと、美術部の1、2年生が活動中だった。


しーんとしている、速く探そ。


数分後...


「こんにちはー」

そう言って彼女が美術室へ入ってきたのでびっくりした。水入れを取りに来たらしい。

『こんにちはー』

活動中の1、2年生が声を揃えて挨拶する。


彼女は美術部だったんだった。


そして、僕は小筆を、彼女は水を持ってほぼ同時に美術室を出てしまったから並んで家庭科室へと戻ることになった。なんだか、気まづい。

けど、嬉しい。顔がニヤケそうだ。


帰ってきて、

「ひまでしょ?」

手が止まっていたのでそう言われてしまった。

「あ、はい」

やっと目を合わせて話せるようになったが、何故か敬語は直らなかった。


「じゃあ、これこの色で塗ってくれる?」

こくん、と僕は頷いた。

席を移動して、彼女から筆をもらう。

「出来なかったら言ってね、あと色は混ぜないように、はみ出しても修正可能だから慎重にね。無理しないでいいから。」

なんか、話して分かった。


彼女は優しいし、意外と明るい人だ。

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