表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/53

突然の戦闘へ巻き込まれるスパナー!!

崩れた女神像フレィヤの足元で小さく震える幼女ルチア。


彼女に手を差し伸べる少年スパナーの手を取る。


『おいで……一緒に何か食い物を探しに行こう。』


若葉の上に滴る朝露が陽を浴びて煌めくようなエメラルドの瞳。


海風に(なび)(つや)やかな赤銅(あかがね)色の長い髪。


女神フレィヤ像の聖所から現れ出た彼女を連れてスパナーは宛もなく歩き出した。


【クエスト発生!!〓①ルチアの空腹を満たせ。】


スパナーの眼前に広がるのは黒煙と火種が燻る臭いが漂う瓦礫と鉄屑の街。


ルチアの前にしゃがんで背中を向けるスパナー。


彼の背中におぶられる幼女ルチアが小さく呟く。


『おにーちゃんの背中、暖かい…』


しばらく瓦礫と鉄屑を避けながら街の中へと進む二人。


『ルチアを連れてきた女の人はお母さんなのか?』


スパナーの質問に答えないルチアに視線を向けると彼女は小さな寝息をかいていた。


『疲れていたんだなぁ……しばらく寝かせおこう。』


瓦礫や鉄屑を避けながら歩いて行くと、何やら騒々しい物音が聞こえて来た。


カキーン))))


カキーン))))


ぶっかり合う金属音。


『待てーーーー!!』


『逃がさんぞ、鉄屑(スクラッパー)!!』


スパナーの方へ走って来る黒髪の少女が武装した機甲団に追われていた。


『そこのあんたぁーーー!!』


『ボーッとしてないで、奴等をやっつけなさいよーーー!!』


黒髪少女の突然の呼び掛けに戸惑うスパナー。


『えっ……俺?!』


スパナーの背中におぶられていたルチアは騒々しい物音に眼を覚ます。


『さぁ、姉ちゃんの所へきなさい!!』


スパナーの背中からルチアを受けとった黒髪少女。


彼の腰のベルトに下がった黄金戦工具(ゴールド.スパナー)を見て叫んだ。


『あんたぁ、約束のスクラッパーでしょ!!』


『さっさと、奴等を片付けなさいよーーー!!


黒髪少女にスパナーは尻を蹴られ機甲団の前に躍り出た。


何が何やら分からないままに戦闘に巻き込まれるスパナー。


機甲団の頭がスパナーを見て叫ぶ。


『守護戦士がおるぞ!!』


『黄金戦工具を持っておる!!』


『女神フレィヤは、必ず近くにおる!!』


襲い来る機甲団の容赦のない攻撃がスパナーにヒットする。


ガーーーン))))


ガーーーン))))


『何をするんだぁ!!』


スパナーは黄金戦工具を手に立ち向かう。


『どこからでも、かかってこい!!』


『俺の名は、黄金戦士、スパナだぁーーー!!』



【クエスト発生!!〓②武装機甲団、五体、殲滅せよ。】




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ