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暑さと出会い

「はじめに」

もしかしたら比喩表現や何かしらが他の小説と類似してしまっているかもしれません。

その場合はおしえていただきたいです。誤字や脱字がありましたら是非教えていただきたいです。今後の活動で気を付けて行きます。

どうぞよろしくお願いいたします


相変わらず雲は高く背伸びし蒼い空からは夏の日差しと共に熱波が降り注ぐ

スポーツバックを自転車の前篭に乗せ、高温になったアスファルトと空の両方からの熱を受けながらペダルを漕いでいた。

夏休み前の定期考査も終わり、午前日課が終了して正午少し前

全然テスト勉強をしなかった事はいつもの事だが毎回罪悪感に苛まれるが鍛えたひねくれ気味のスポーツマン精神で押し切りどうにか全て投げ出すのを押さえる。

周りを見渡せば山と鉄塔と水を溢れんばかりに蓄えた田んぼで揺れる青々しい稲しか見当たらない、家に着くまで後二本の坂を乗り越えなければたどり着かない事もあり少々気が滅入っていた。地形的に二段回の盆地になっている、一番上が住宅街とコンビ二、一段降りると定食屋と商店街、一番下が田んぼと森と学校だ。嫌でも坂に出会うシステムになっている、神様もユーモアがあるとつくずく思う

制服のネクタイを緩め、ワイシャツを第3ボタンまで開けて少しでも風が通るようにしていたがこの暑さでは殆ど意味をなさない、理性とプライドが吹き飛べばすぐにでも田んぼに溜まったキラキラ光る水の中にでも飛び込みたい。汗で背中にへばりついたワイシャツを剥がして風を通したときだった。

ガラスの割れる音が聞こえ思い当たる方向に目を凝らす。

森の脇にある廃工場の駐車場に多数の人影が見えた、こんな暑い日に外で遊ぶのはなかなか元気がいいかただの馬鹿だ。

再びガラスが砕け散る音がする、さすがに気になり目を凝らしてよく見ると遊んでいるにしては動きが荒すぎる気がした、それに何かを振り回している。正午まで時間もある事だし暇つぶしと涼むついでに見物しに行く事にした。

廃工場は田んぼの切れ目に当たる森を突っ切るS字カーブの途中にある

森と言ってもそこまで広くなく道もないため特に意味はない、しかし木が影を作るおかげで田んぼ道よりは暑くない。

ダラダラと廃工場の駐車場側から見えない塀の後ろに自転車を止める。ワイシャツが汚れないように多少気をつけて塀をよじ上る、

登りきり顔を上げる。すると突然金属製のバットがすっ飛んできた。寸での所で躱し後ろの茂みにバットが突き刺さる

「お前もこいつらの仲間か!!」ボコボコにされた学生陣の真ん中にソフトボール用の細身のバットをこちらに向けて怒鳴ってる、何処かの学校の体操着を上下着ている。髪は耳を隠す程度、エリアシもそこそこ長い、田舎のぐれぐれさんたちは夏でも髪を伸ばす習性があるらしい、全く持ってうっとうしい

「何の事だ?」こんな暑い中喧嘩とは、相当の体力が有り余ってるだろう、背中には野球部が使うような黒いバットホルダーを背負っている。

「制服がちげえな、そこで何してる?」相変わらずバットを向けっぱなしだ

「見ての通り涼んでる」バットを武器に喧嘩とは、恐ろしい世の中が田舎まで出張してきているようだ。

「暢気なやつだな」前髪が汗で額にへばりついているが気にしていないようだ。

「そりゃどーも」塀から飛び降り取りあえず茂みに突き刺さったバットを引き抜き倒れている学生をよけながら近寄る

「なんだ?やんのか?」

「残念ながらそんな体力残っちゃいないよ」お手上げのポーズをするとバットを下ろした。

「ほれ」

「さっきはバットを投げてすまなかった」

目を会わせずに謝りバットを手から奪い取り背中のホルダーにしまうと額に手の甲を当てぐらりと大きく揺れたかと思うと糸の切れた操り人形のように地面に倒れる

「どした」しゃがんで様子をうかがう

「め、目が回る」随分と顔が赤い

熱中症の典型的な症状だ。

「立てるか?」声をかけたが唸っているだけで返事は無い、

とりあえず直射日光の当たらない涼しい所に運んでやる事にした。



伝心柱です。

夏が始まると部活の試合と合宿に追いつめられて課題を放置しながらも小説を書きそうな自分が怖いですがどうにか毎年乗り越えてきたんで今年も頑張ろうと思います。

感想などもお待ちしているんで是非おねがいします。

それと熱中症には呉々もご注意ください

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