沢山の恋愛
掲載日:2026/10/25
コインランドリーはいつもガラガラで、
1年前に買ったほわほわの寝間着がその中で幾つも毛玉を絡ませている。
私は日にあたった人肌には少し熱い椅子に
お尻を半分だけ乗せて前かがみで座る。
「あーあ。やってらんね。」
今日は日差しが照っていてコインランドリー内に濃い影を作っていた。
汗が頬を伝って地面に落ちた。
扇風機もないこんな照り焼けそうないいお天気に、
私は一人でコインランドリーで機械が止まるのを待っている。
蝉はまだ鳴いていないようだ。
今頃は、プールも海も人が多くて誰も住宅街に近寄らない。
ましてやこんな真昼すぎに、沢山のジュースやお菓子を買い込んで家の中に閉じこもる子供は皆無だった。
「これ終わったら行くかー」
気合いの入っていない声が私の喉を通過していく。
もう暑いのも退屈なのもこりごり。
早くこの場を去りたいけれどやる事は一つしかないので
一気に片付けてから眠りに入ろうと決断する。
会社員27歳。 女。ちょっと最近生春巻きにハマる。
これが私の自己紹介。




