その一「入学式」
公立のある高校にて。
今日は入学式だ。
「はあ、だから式典は嫌いなんだ…」
長ったらしい式典を済ませ、俺はクラス名簿を持って自分の名前を探していた
「れいぜい、れいぜい…。簡単に見つかるなこの苗字」
苦笑しながら教室へ向かっていると後ろから声が聞こえてきた。
「…なあ聞いたか。今年は桜花の中学院から三人も来たらしいぞ。」
「えっ!あの桜花から?!」
「ああ、そしてものすごく可愛いらしい。」
「名前、何ていうんだ?」
「えっと、確か一人が花菱絢芽って人、それでもう一人が―」
…何を話しているのやら。
しかし、桜花…。あそこからここに来るなんて物好きもいたもんだ。
そうこうしながら教室へ着くと人はまばらで
同じ中学から来た奴と喋っている人が多数だった。
(本でも読んで時間をつぶすか…)
そういって俺の学園生活は始まった。
◇数分後
クラスが急に静かになった。
変だな、と思い顔を上げると一際目立つ女子が入ってきた。
桃色の目に薄桜色の長髪をなびかせて彼女は俺の隣の席に座った。
(誰だ? …花菱。だから隣なのか。)
そう納得しているとクラスの女子数人が彼女に群がってきた。
「こんにちは!初めまして!私、村上って言います。」
「こんにちは、村上さん。私は花菱です。」
「じゃあ、絢芽ちゃんでいいかな?よろしくね。」
(いや初対面で呼び捨てできるとはすごいというか呆れるというか…)
そう脳内でツッコミを入れていると明るい声が教室内に響いた。
「やあやあ諸君。まあ一旦は座りたまえ。」
教師だな。
だが、口調が軽い…。めちゃくちゃ軽いな!
これでいいのか教育委員会!
「まずは、入学おめでとう~。私はこのクラスの担任「羽場明利」だよ。
よろしくね。」
「さて、挨拶も済んだし各自、自己紹介といこうか」
その後は退屈だったが三人、名前を覚えた。
まず一人目が灰色の目の神楽坂。
二人目が金髪ショートの神崎、
そして、最後に花菱と。
一旦後で神楽坂には話しかけてみるか…
なんか話せそう。
ホームルームが終わり、解散となると俺はすぐに神楽坂なる男のもとに向かった。
「初めましてだな。神楽坂でいいか?冷泉だ。」
「ああ、初めまして。柊夜、俺のことは氷雨でいいぞ。」
「お、おう。」
「しっかし、この世はわかんないなあ。」
「どうしたんだ。」
「自己紹介聞いてたけど、お前他人に興味なさそうだったから…」
「え?そうか。」
意外だ、個人的には今までの自己紹介ランキングトップ3に入るレベルだったんだが。
「まあ、立ち話もなんだし場所でも変えようぜ。」
「ああ、そうだな。」
自称陰キャの彼は知らない。
この半年後自分が男子に囲われることになることを…。
これは、ありえない時間軸、ありえない年齢設定、ありえない世界観で送る
作者の妄想から生まれた物語である。
学園パロです。
楽しい。
そろそろXやるか。
なんかこうしたいってのがあったら感想とかに書いてください。
近々Xもやる予定なのでそっちでも構いません。
誹謗中傷は避けてほしいです。




