郁はバーニア制御に成功、温は模擬試験を受ける決意
秘剣ブラウリヒトが出てくるとSoraは画像生成を拒みます。アメリカの尺度だと刀はNGっぽいです。銃はOKなのに。なのでStable DIffusion に課金しました。
「今日中にバーニアの制御をぜひマスターしたいのですが。」
「バーニアを使用してる変身時間は10分です。」
「それを何度も繰り返したいのです。」
「この基地内ならそれも可能です。アイソレーションドームに入ればエネルギーは瞬時にMAXになります。」
「それをぜひお願いします。」
「わかりました。失敗すればもちろん痛みは感じますよ。でもダメージは治療してあげましょう。」
「よろしくお願いします。何としてもこの機能は使いこなしたい。」
「なぜそれほどまでに空中戦闘に注力するのですか?」
「美少女戦士との共闘でお荷物になりたくないからです。同じレベルで戦いたい。」
「なるほど、理解しました。彼女をライバルと認識したのですね。我々WEECもIPWFを同じ正義を追求する組織と認めてはいますが、後れを取りたくないという気持ちは持っています。バーニア制御をマスターして、美少女戦士の飛行能力に負けない活躍を見せてください。」
郁はテストフィールドへ入りトライ&エラーを繰り返しながら姿勢制御を覚え、空中でのホバリングができるようになった。スクーバダイビングの中性浮力のようなものだが、水には浮力があるが空気中にはないのでバーニアの揚力が頼りだ。難易度は桁違いになる。
「おめでとう。何とか揚力の制御に成功したみたいね。これで高所からの落下にも対処できるわ。」
イリーナは拍手して郁を称えた。
「でも浮かんでいるだけではバーニアを使いこなしているとは言えないわね。次は飛行訓練をするので、エネルギー補給のためアイソレーションドームに入ってちょうだい。」
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「ねえ、温ちゃん。予備校の模試を受けたことがある?」
「ない。まだ2年生になったばかりだし。」
「2週間後に**予備校で2年生対象の模試があるから受けてみれば?ネットで申し込めるわよ。」
「百合華ちゃんも受けるの?」
「うん。学校で一括申し込みされたから。」
「そうか。自分がどのくらいなのか、確かめてみるべきかもね。」
「温ちゃんはまだ受験勉強していないから、結果に落ち込まないで。」
「うん。できないところはすべて伸びしろだって思うようにするよ。」
「私はもう伸びしろがないと感じてる。」
「そんなことないよ。あ、でも伸びしろの“しろ”って何だろう?調べてみよう。えーと、糊代とか縫い代のように、縫ったり貼ったりするために仕上がり寸法より余分に残しておく部分だって。」
「温は昔からすぐ調べるのが好きな子だったね。言葉が好きなんだ。」
「だって気になるもん。“しろ”は代って書くんだよ。本体とは別に確保された余白や媒介だって。あー、そうか。お代官様も派遣されて本体の殿様の代わりに...あれ?なんか理屈の筋がこんがらがってきた。」
「ふふふ、温らしくてほっこりする。でも、そうやって気になったことをいつも調べる癖には本当に伸びしろを感じるわ。私、そんな余裕をどこかに置いてきちゃった。一貫校の授業って余裕をそぎ落とすの。」
「それだけいっぱい詰まってるってことだから誇っても良いんじゃない?」
「詰めすぎて容器にひびが入ってる感じ。少し考え直したい。」
「模擬試験ってさ、志望校とか書くの?」
「うん、5つまで書ける。判定が付くわ。」
「5つも?私、セントラル大学以外考えてないからなあ。」
「クラスメイトも東大と早慶以外は考えてない人が多くて、4番と5番の志望校ではふざけてる子が多い。」
「ふうん、じゃあ私もそうしよう。で、百合華は第1志望はやっぱり東大?」
「無理無理、そんなの書いたら最低のE判定になるわ。早慶だってC判定なのに。」
「セントラルは?」
「書いたことない。書いたらBはいけるかな。」
「いいなあ。私はスタート地点なので、とりあえずDぐらいを目指すよ。まだ英語もスカスカだから。」
「英語は、耳に入れる単語帳が良いよ。発音も覚えるし。アプリであるんだ。有料だけど安いし。ほら。」
「あ、私もそれダウンロードする。教えてくれてありがとう。温のやる気が5上がった。」
「あなた、いつもやる気がアップしてばかりで、もうやる気がカンストしてるんじゃ?」
「私のやる気の伸びしろは無限なのです。やる気インフィニティ。」
「ふふふ、温と喋ってるとこっちまで元気になるわ。」
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「次は水平飛行の訓練に入ります。郁くん、泳げる?」
「はあ、いちおう小学校のときに水泳教室に通いましたし、平泳ぎで200メートル、クロールなら100メートルは泳げます。息が上がってぜいぜいになりますが。」
「水泳の姿勢を意識して、重心を一定に保つように心がけて。」
「わかりました。」
「おお、すばらしい!一発で決めたね、郁くん!OK,OK、戻ってきて。」
「気持ち良かったです。空飛ぶヒーローみたいで。」
「みたいじゃなくて、あなたは正真正銘の空飛ぶヒーローになったのよ。おめでとう!」
「ありがとうございます。それじゃあ飛んで家に帰ります。」
「あなたね、稼働時間は10分だって言ったでしょ。良く覚えておいて。それに基地を離れたらもうアイソレーションドームでエネルギー瞬間補充はできないの。良く考えて機能を使いこなしなさい。」
「わかりました。」
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温は参考書を買うと言うので、多摩センター駅で温と別れた百合華は、自宅近くのモノレール駅を降りて歩いていた。その百合華の前にジョギング中の女が現れた。そして百合華とすれ違った直後に白い煙を出して怪物に変身した。煙に気付いて振り返った百合華は恐怖に息が止まった。助けを呼ぶことすらできない。これが変質者の男なら大声で助けを呼べただろう。だが、人間ではない怪物を前にすると、身体も意識も固まって何もすることができなくなった。
「待ちなさい!女の子を襲う怪物!美少女戦士にして美少女剣士、戦士も剣士もどっちも強い、ビブリア参上!成敗するのでそこになおりなさい!」
突然現れたビブリアに怪物は少し戸惑ったが、人間なら弱いはずだと見くびって余裕の笑みを浮かべたが、怪物の顔なので人々には笑みかどうかは判断できない。
「ふっふっふ、運が悪かったわね。新装備のブラウリヒト、実戦で切れ味を試してみたかったの。Blaulicht herausnehmen!」
青く輝く刀が突然現れたので怪物は驚いた、いや驚く暇もなく切り伏せられ消滅してしまった。
「すごい威力だわ。自分でもびっくり。」
「あの、助けていただいてありがとうございます。」
恐怖から立ち直れない顔で百合華は礼を言った。少し恥ずかしそうにもじもじしている。どうやら恐怖のあまり少し漏らしてしまったようだ。
「お家、近いんでしょ?急いで帰ったほうが良いわ。私ここに立って見守ってあげるから。」
「ありがとうございます。家はすぐこの先なので...本当にありがとうございました。」
ブラウリヒトの威力がすごいですね。さすがミスリル製。台所にもミスリル包丁が欲しい。




