表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/29

◯◯の◯◯

八話、かな?

「#######?」


 なんて?


『◯◯の◯◯か? だって』


 なんも分からん。


「####」


『いや、違うか。』


「##########」


『まずは信じることから始めよう』


「########」


『そこに◯◯の導きがあるように、って言ってる。』


 確かに神官っぽい。


『信じてもいいような気がする』


 まあ、信じる他に生き残るすべはないし。

 神官さまー。

 だっこー。


『あなた適応力高いわよね……』


 あっ……、神官さまのお洋服が血で汚れてしまいましたね。

 舐めさせていただきます。


『やめなさい! せっかく助かりそうなのに!』


 おお!

 両手に赤ん坊を持ちながら、念力でかばんを持ってる!

 いいなぁ。

 便利そう。


『呑気ねぇ』


 そりゃあ呑気にもなるさ。

 てか、どこ行くんだろう。


『さあ……、街じゃない?』


 いや、両親の目的地は多分街だった。

 街道をずっと走ってたし、森だとかに入るような装備でもなかった。

 そしてその荷物はとても多かった。


『確かに……、この人も歩いてここまで来たわけないものね』


 そう、神官さまも馬車かなんかで来たはずだ。

 でも辺りに馬車らしき物は見えない。


『飛んで来たとか? ほら、念力でサポートしたら』


 確かに念力は凄まじい力だ。

 でも、そのスピードはそこまで速くない。

 さっき狼を浮かせた時も、ゆっくり上がっていた。


『よく見てるわね』


 まあな。

 あと気になるのは、神官さまがここまで来た目的だ。

 散歩でこんな辺鄙な場所に来ないだろう。


『じゃあこの人はなんで私たちを助けたの?』


 分からん。

 だから不気味なんだ。

 俺たちを助けたのはただの気まぐれかもしれない。

 だが、そこに至るまでの経緯が一切不明なんだ。


『ここに来た目的と方法……』


 ん?

 神官さま、どこに向かっているんだ?


『この人街道を離れてるっ!』


 なんだ?

 何もない。

 そっちに行っても何もない!


『まって……、()()


 な、なんだ?

 さっきまで確かに何もなかった筈だ!


『透明化?』


 まあそうか。

 これすげぇな。

 見ろよ、ユニコーンだぜ?


『ユニコーンが馬車を引いてる……。解釈不一致なんだけど』


 透明化は多分ユニコーンの力だな。

 ユニコーンを中心にベールができてる。


『騎士っぽい人が沢山いる……。18人か』


 おいおい、テーマパークに来たみたいだぜ!


『あれさ、お姫様じゃない?』


 マジ!?

 どれだ!?


『ほら、馬車に乗ってる人。ドレス着てない?』


 本当だ!

 うおおお!

 感動だなぁ。


『私、本物のお姫様に会うことが夢だったの……。異世界に転生できてよかった……』


 やべぇ。

 泣きそう。


『いいのよ。赤ちゃんは泣くのが仕事なんだから』


「「おんぎゃあ、おんぎゃあ」」

なにこれ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ